シーズン16  の登場人物

 

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 ダウンダウン

シーズン16−1

 

⚪️ パンダ(私)

仕事で付き合いのある大沢先輩との飲み会で、明日香さんに出会い今回の話を聞くことになる。

 

⚪️ 恭介 当時31歳

 明日香さんの夫。とても優しい人だと思っていたら、元婚約者に酷い仕打ちを行なっており、浮気相手は複数名いた。

しかしそれから色々あり本当の父親だと思っていた育ての親は、実は自分の父親ではなく、自分は母親が浮気したアキオの子供だと知る。

 

⚪️ 恭介の母親(美代子)

 昔から恭介ばかりを可愛がり、姉の朝子のことはいつも邪険にしていた。姉だからという理由かと思っていたが、その真相は「村田アキオ」という男の存在によって明らかに。

 

⚪️ 恭介の父親→朝子さんの父親

 生まれた時からずっと、何の疑いもなく子供達(恭介と朝子さん)を育ててきたが、恭介が自分の子供じゃないことを知り、美代子との離婚を決意する。

 

⚪️ アキオの奥さん

 夫が浮気者であることはわかっていたが、美代子とは過去に

アルバイト仲間であった。最近その美代子とアキオの間に生まれたのが恭介だとわかるが、妹である奈々の酷い裏切りを知り、現在は妹の元夫さんと一緒に、今後の作戦を考えている。

 

 

 

 

シーズン16の始まりは、

私の取引先の方に紹介された

 

 

明日香さん。

 

 

明日香さんもまさか自分の夫が

浮気しているとも

 

その元婚約者のエマさんと

ここまでの関わりが出来るとも

夢にも思っていなかったわけで

 

 

その話を聞いた私もまさか

ここまで大勢の登場人物が

関わることになるなんて

想像もつかなかったわけで。

 

 

 

けれどそれだけ人というのは、

自分の人生に

様々な人が関わっていて

 

その自分を形成しているものは

親だったり、友人だったりする。

 

 

 

明日香さんもエマさんも

今回のことで身に沁みて感じているのは

結婚する前には

相手の親や友達をしっかり見ること。

 

それを痛感しているようだ。

 

 

 

さぁ、最後に

 

 

2024年の12月、

過去を振り返りエマさんは言う。

 

 

 

エマさん

「今回の出来事は私にとって

 生きている中で最も

 辛く苦しい時期でした。

 

 特に赤ちゃんのことは、

(恭介の子供を、

 産まなくて正解だった)

 

 なんて口にすることもありましたが、

 それがその時は

 自分に言い聞かせるしかない

 悲しい言葉であることも

 自分が一番わかっていました。

 

 当時は

 

 (命のことを、

  産まなくて正解なんて言うな)

 

 と、確かそんなコメントやメッセージも

 あったかもしれませんが 

 

 だってじゃあ、あの頃の私には

 どうすればよかったのか。

 

 祈っていたら、悲しみ続けていたら

 あの子の命は戻ってきたの?と

 そんな風に何かを

 責めずにはいられない言葉も

 たくさん浮かんできていました。

 

 今だってあの頃の気持ちや

 あの時の家の中の状態が

 写真のように、苦しい記憶として

 蘇ってしまう時もあるんです。

 

 でも私は、今を生きていて

 歩いていかなければいけないから。

 

 だからもう、

 前を向こうと決めています。

 それは明日香さんとも

 何度も話し合い、誓い合いました。

 

 もちろん時々後ろは見ますが

 その時同時に思い出すことは

 恭介のことではないです。

 

 彼のことではなく、

 その時の自分の気持ちを

 振り返っているだけです。

 

 

 この先私がいつかまた、

 結婚したいと思うのか

 したいと思ってくれる人に

 出会えるかどうかはわかりません。

 

 でも、、願いが叶うならいつか

 あの時会えなかった我が子に

 会ってみたいです。

 

 その時は相手のご両親も

 もちろん夫になる人のことも

 信じて、信じ合って生きていける人を

 選ばなければいけませんね。

 

 

 だから今は、そういう人に

 見初めてもらえるような人間になるために

 それが恋愛のことだけではなく

 仕事面においても

 まずは自分が、人に愛される人になれるよう

 頑張りたいと思います。

 

 

 今まで、コメントをくださった皆さん。

 応援してくださった皆さん。

 

 本当にありがとうございました。

 

 これから、精一杯生きます。

 頑張ります。

 

 

 2025年も始まったばかりですが

 皆さんのこれからが

 実りある1年でありますように。

 

 

 エマ」

 

 

 

 

今夜に続く