パンダ母
「子供同士より、いつの時代も
親同士の方が大変なのよ。」
そう話すパンダ母。
コメントにいただく内容を読んでも
どうやらこの先も
なかなかの道のりらしい。
心して、過ごしてゆかねば。
私
「私が小学校1年生の頃
パンダ兄は6年生だったけど
その頃にパンダ兄が
いじめられてた印象ないような…」
パンダ母
「そうね、小学校4年生くらいで
親友も出来て
守ってくれるママ友もいて
…でもそれまでが、大変だったよ。
たくさん戦った。」
1年生から4年生・・・
私
「そっか、でもいじめられたって
わかったのいつなの?」
パンダ母
「転校してきて、1ヶ月くらいかな。
最初はお母さん、気づかなかった。
お兄ちゃん元々おとなしいでしょ。
だから学校のこと、
そんなに話す方じゃないのは
性格だと思ってたの。」
私
「うん。」
パンダ母
「でもある日お兄ちゃんのカバンが
真っ黒になって帰ってきたのね。
それで、どうしたの?って聞いたら
みんなで帰りに田んぼで遊んでて
転げ回ったりして汚れちゃったって。
東京で田んぼなんてなかったから
こっちには
そういう場所があっていいねって
汚れて帰ったことお母さんは
微笑ましいとすら、思っちゃってね・・」
私
「うん」
パンダ母
「でも、それが毎日のように続いて
結構カバンも傷んできて
さすがにカバン下ろして遊んだら?
って言っても、そうだねって言うだけで
お母さんはその時
ママ友もまだいないから
他のところはどうしてるんだろうって
聞ける人もいなかったの。」
私
「そっか、確かに、、お母さんだって、
まだなんの土地感もないし
知り合いもいない状況だったのか・・」
パンダ母
「そうなの。そしたらね
たまたまお母さん
その日仕事がお休みで
ちょっとスーパーに行った帰りで
通学路歩いて帰る他の子を見たら
カバンがすごく綺麗なの。
汚れてる子なんて1人もいないの。
だからあれ?って思ったんだけど
でもその子達のこと、誰も知らないから
(あなたたちは学校帰りに
田んぼで遊ばないの?)
なんて聞くことも出来なくてね。
家に帰ってきたお兄ちゃんが
またその日もカバンが真っ黒で
急に心臓がドキドキしてきちゃって
聞いてみたの。
ねぇ、本当に田んぼで遊んでる?
誰と遊んで帰ってる?って。」
私
「そしたら、なんて言ったの。」
パンダ母
「言いたくない、って言ったの。
だから(遊んでるなら、
そんなこと言わないよね。
お友達の名前も出すよね。
もしかして、誰かにやられた?)
って、お母さん詰めちゃったんだけど
それでも言いたくないって。」
私
「・・・それで、、
結局どうなったの。」
パンダ母
「学校に、電話したの。
本人が話すまで待つってことが
お母さん出来なくてね、、
だからいてもたっても
いられなくなってしまって。
親の取り越し苦労ならいいですけど
子供に聞いても話してくれないので
どうしたらいいでしょうか、って。
そしたらその当時の担任の伊藤先生が
「子供達の様子を注意して見てみます」
って言ってくれたの。」
伊藤先生というのはその後
私の担任にもなった先生。
今の時代はダメでしょうけど、
当時は物差しで
肩をビシッと叩かれたり
ダメなもんはダメだと
しっかり怒る先生で
子供心にとても怖い印象の
ベテラン先生。
そんな伊藤先生に、
母親が相談した次の日
伊藤先生が、うちにやってきたそうだ。
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