登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
お義父さんは一旦家を出て
すぐに藤木くんに電話をかけた。
藤木くん電話
「あぁ、お義父さん。」
お義父さん電話
「あぁ、藤木くん。すまないね。
今仕事中だよね。」
藤木くん電話
「はい、でも今なら10分くらい
大丈夫ですよ。」
お義父さん電話
「そうか、ありがとう。実はな、、」
お義父さんは、さっき話した
娘との会話を、整形費用の手前まで
手短に伝える。
藤木くん電話
「えっ、こっちの条件をのむ?
…彼女がそう言ったんですか。」
お義父さん電話
「あぁ、そうなんだ。」
藤木くん電話
「それは、、凄いですね。
まさか次の調停の前に
こんな展開になるなんて、、
お義父さん、ありがとうございます!」
藤木くんは素直に、ホッとする。
お義父さん電話
「いや、、それはそうなんだが、、
最後にこんな話付け加えるのも
申し訳ないんだが・・
娘からその際に藤木くんに
伝えて欲しいって言われていることが
2つあってな、、、」
藤木くん電話
「・・・?はい、、」
お義父さん電話
「藤木くんの条件のほかに、、
整形費用と、クリニックへの付き添いを
お願いしたいって言ってるんだ。」
藤木くん電話「へ。」
お義父さん電話
「こんなこと、私も言いたくないが
すまない、、断ってくれ。」
藤木くん電話
「。。。そうですね、
断りたいと思います。」
私の予想では、藤木くんはもう少し
迷ったり考えたりして
なんなら早めに終わらせるために
支払っちゃったりしそうだなと思っていたが
思いの外、あっさりと断った。
お義父さん電話
「。。そうだよな。良かった。ホッとした。」
藤木くん電話
「あの、今から彼女に
電話してもいいですか?」
お義父さん電話
「いいけど、、弁護士の方から
あまり直接話さない方がいいって
言われてるんじゃないか?」
藤木くん電話
「そうですけど、お義父さんから伝えたら
お義父さんが僕を説得して
支払いを止めたみたいになりませんか?
さすがにこれは、そういうわけに
いかないと思うんですよね。
ちゃんと僕の意思で、
それは出来ないって言いますよ。
もし、そうしないと条件のまない
と言うなら、予定通りこのまま
調停を進めていくだけですから。
でも、、そこまでの言葉を
引き出してくださって
ありがとうございました。」
藤木くんはお義父さんに
丁寧にお礼を告げて電話を切り
その勢いで奥さんに電話をかけた。
◆
藤木くんの奥さん電話
「・・・・もしもし。」
奥さんも、すぐに電話に出た。
藤木くん電話
「あぁ、、さっきお義父さんから
話した内容聞いたよ。」
藤木くんの奥さん電話
「・・・うん。」
藤木くん電話
「まずは、条件のむって言ってくれたのは
助かるよ。ありがとう。」
藤木くんの奥さん電話
「・・・・うん。」
藤木くん電話
「うん、、だけど、、、
整形費用は払えない。」
藤木くんの奥さん電話
「・・・・・・」
奥さんは急に、黙ってしまった。
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