登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

 

第一回目の離婚調停が終わり

こんなものなのかなと

手応えも何もないままだったが

 

その日のお義父さんからの

電話の内容を聞いて

さらにどっと疲れが増した。

 

 

 

藤木くん

「親権・・またそんな話

 蒸し返すつもりなんですか。

 

 …財産分与の金額が

 思ったより少なかったからって

 もしかして、養育費で

 なんとかしようとしてるんですかね、、」

 

 

 

お義父さん

「まぁそこまでは言ってなかったが

 多分そうだろうな・・」

 

 

 

藤木くん

「そんなことしたってまた

 こっちは離婚調停で

 これまでのシッターの使い方とか

 お義母さんのこととか

 証拠を提出するだけなんですけどね・・」

 

 

 

どこまで悪あがきをして

こっちにしんどい思いをさせるんだろう。

 

 

 

藤木くん

「他に何か言ってましたか?」

 

 

 

お義父さん

「いや、ただただ

 一緒に育てて欲しいってことを

 強調してたよ。」

 

 

 

藤木くん

「お義母さんだって以前みたいに

 数十万円もらえるわけじゃないのに・・

 受け入れたんですね。」

 

 

 

お義父さん

「まぁ少なくとも家内は、

 孫は可愛いみたいだからな。

 

 もちろん私もそうだが、

 さすがにあいつが親権を持つなんて

 無理だと我が娘ながら思うから。」

 

 

 

藤木くん

「それはそうとお義父さん、、

 ちょっとお願いがあるんですが

 

 彼女の鼻について、

 いつ頃修正するのか、

 どういう状況なのか

 次に会うタイミングがあったら

 聞いてもらえないでしょうか。:

 

 

 

また探偵を雇ってもいいけれど

そうすると1日中、

そのラリーも疲れてしまうのだ。

 

 

 

 

お義父さん

「わかった。次は1週間後に行くから

 その時に聞く感じでも

 間に合うかな。」

 

 

 

藤木くん

「はい、もちろんです。

 まぁ、その時までに

 修正していなければ、ですけど・・」

 

 

 

お義父さん

「そこは、金がないから無理だと思うよ。」

 

 

 

 

 

それから1週間。

 

 

 

奥さんからも音沙汰はなく、

藤木くんは仕事と子育て、それだけで

ハードで充実していた。

 

 

 

 

 

 

その日の夜は、お義父さんが

藤木くんの自宅に泊まりに来た。

 

子供達はじーじが大好きなので

興奮してしまわないように

寝かしつけが終わってから

来てもらった。

 

 

 

お義父さん

「子供達は本当に可愛いな。

 でも、大変だろう。毎日。」

 

 

 

藤木くん

「いや、大変だと思う以上に

 充実感があるので。」

 

 

 

お義父さん

「そうか、やっぱり親権は

 君が持たないとダメだな。」

 

 

 

藤木くん

「そう言ってもらえると

 ありがたいです。」

 

 

 

お義父さん

「いや、当たり前だよ。

 だって最近娘は、

 深夜に帰ってくるようになったと

 今日家内が言っていたよ。」

 

 

 

藤木くん

「えっ、深夜・・仕事ですかね。」

 

 

 

お義父さん

「いや、それが家内も

 聞いてないようなんだが

 とにかくそんな生活じゃあ

 子供達の面倒なんて見れないだろう。」

 

 

 

藤木くん

「そうですね・・・」

 

 

 

お義父さん

「それと鼻のことだが、

 来月に修正することにしてるはずと

 それも家内が言ってたぞ。」

 

 

 

 

藤木くん

「、、そうですか・・」

 

 

 

もうなんでもいいけど

とにかく早く、離婚したい。

 

 

藤木くんは益々そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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