登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
藤木くんが離婚調停の申し立てを行い
奥さん側に呼出状を出すと
精神的に不安定になっていると
連絡がきたが
そんなことはもう、嘘でも本当でも
どっちでもいい。
ただ、
藤木くん
「奥さんが急に、精神不安とか
こんなことを言ってきたのって
なんか意味があるの?
その方がなんか考慮してもらえるとか
あっちの弁護士の作戦?」
そんなことも考える。
藤木くん友人弁護士
「いや、相手に不倫されて
藤木側がそれを言い出すならわかるけど
そうじゃないし、裁判とかになると特に
感情的なことはむしろ
良い方向にはいかないと思う。
正しい判断が出来ないと見做されるし。」
藤木くん
「そうなんだ・・
もう、調停なんか飛び越して
裁判の方がいいのかな。
どうせ、話し合いなんか出来ないし。」
それから数日後。
藤木くん友人弁護士
「…藤木、奥さん側から申立書の返事が
(円満調整)を求めるから
申し立てを取り下げて欲しいって。」
藤木くん
「…は?何を今更。」
藤木くん友人弁護士
「きっと弁護士の方はさ、
藤木の収入を知って
これならたくさん取れるって
思ったはずなんだよ。
そしたら弁護士の報酬も上がるから。」
藤木くん
「…ふざけてるな。弁護士って
そういう人もいるのか?」
藤木くん友人弁護士
「うーん、一概には言えないけど
勝ち目なさそうな案件引き受けるって
やっぱり金以外の理由は
考えられない気がするし。
だけど今回は実際奥さんのことを
しれば知るほど勝ち目はないって
わかってきて、
こういう流れになったはずだ。
だから、前の条件をのむなら、
それでもいいって返すか
もうちょっと低い条件にするか
もう裁判にするか、
藤木の方が、今は有利だぞ。
奥さんにはもう
弁護士してくれる人なんか
いないようだから。」
それは、願ったり叶ったり。
藤木くん
「だったら
前の条件通りやるなんて絶対に嫌だ。
これ以上振り回すなら
条件はもっと上げていくし
もう、裁判で構わない。
ここまでだいぶ譲歩してきたけど
今後は一切、要望は聞かないって
言ってくれ。
相手の弁護士さんには
こちらには戦うための証拠だって
たくさんあると、改めて伝えて欲しい。」
数日後。
なんと、二人目の弁護士まで
奥さんの弁護を降りた。
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