登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

 

翌日、何時に出かけるのか

そもそも出かける予定があるのか

全くわからないけれど

朝の10時から探偵は、

奥さんの実家の前にいた。

 

 

奥さんの今までの傾向を考えると

10時より前に家を出ることはほぼない。

 

もし出かけるとしたら、

この10時から12時までの間が多い。

 

 

ただそれは、子供中心の生活で

シッターさんに預ける時間が

ある程度決まっているからかもしれないので

 

この尾行計画が終わるまでは

もしかしたらお義父さんには

家にいてもらった方がいいような

そんな気もしてしまう。

 

 

 

 

探偵AさんLINE

「奥さんが今、家を出ました。

 歩いて駅の方に向かっています。」

 

 

 

午前11時。

 

 

探偵からLINEが入ってきた。

 

 

 

 

あぁ、良かった。

ひとまず動きがあった。

 

 

 

お金云々より、

予定がわからないまま探偵に数時間

待ってもらうことの方が

気が引けるので、ひとまず安心する。

 

 

 

探偵AさんLINE

「電車に乗って、

 ずっと携帯の画面を見ています。

 

 最寄り駅らしきところに着いたら

 またご連絡します。」

 

 

 

そんな連絡から1時間後。

 

 

 

 

探偵AさんLINE

「今、⚪️⚪️ホテルの

 レストランに入りました。

 

 我々も比較的近くに座れましたが

 会話が聞こえる距離ではないです。

 

 ブッフェ形式なので、

 料理を取りに行くタイミングで

 近づきたいと思います。

 

 待ち合わせ相手は

 奥さんより少し年上の女性でした。」

 

 

 

 

女性・・?

 

 

 

初めてのことで驚く。

 

 

男性と会っていたという情報より

意味がわからない。

 

 

だって奥さんにはほとんど

女友達などいないし

少し年上となると、

これから仕事で関わる人なのだろうか。

 

 

 

ちなみにそのホテルは

大手の高級ホテルだ。

 

 

さらに15分後。

 

 

 

探偵AさんLINE

「2人とも各々で、好きな料理を

 取りに行ってしまったので

 立ち上がった席ではあまり

 会話がなかったですが

 

 何かのセミナーみたいな話が

 少し聞こえてきました。

 

 このお店の中で

 隠し撮り出来る雰囲気がないので

 お相手は店を出る際に

 撮影出来たらと思っています。」

 

 

 

セミナー・・・

 

 

ということは相手は、

何かの主催者か??

 

 

 

藤木くんLINE

「その女性の雰囲気って

 なんか怪しい感じですか?

 

 それとも

 普通の主婦っぽいですか?」

 

 

 

あとで写真を送ると言われているが

それでも容姿が気になってしまう。

 

 

 

探偵AさんLINE

「予想でお伝えすることは

 ちょっと難しいですが

 

 普通の主婦っぽい雰囲気は

 あまりないですね。」

 

 

 

 

元妻になる予定のこの女は

一体どこに向かってるんだ。

 

 

藤木くんはそう思いながら

ひとまずまた、

仕事のパソコンに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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