登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執

     着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッタ

     ー代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

 

 

久しぶりに電話をかけてきて

突然家に、帰ってくるという奥さん。

 

確かにまだ、

正式に離婚したわけでもないし

別居と決まったわけでもない。

 

藤木くんの方から

出て行ってもらった形だが

それでももう

ここは奥さんの居場所ではない。

 

 

 

急に来ると言われて、

一体どうしたらいいのか。

 

 

一時的ににホテルに行ったって

それじゃあまた次の日、

そして次の日にと訪ねてきたら

意味がない。

 

 

 

 

藤木くんは友人に電話をかける。

 

 

 

 

弁護士友人電話

「あぁ、どうした?」

 

 

 

藤木くん電話

「今から、あいつが来るって。」

 

 

 

弁護士友人

「え?突然?」

 

 

 

 

藤木くん電話

「うん、突然、、

 

 これって、、鍵しめて

 家に入れないようにしたら

 暴れるかな。」

 

 

 

 

弁護士友人

「うーん、、今の状況では

 法律的には別に

 何も問題ないわけだから

 締め出すっていうのは・・・

 

 あ、お義父さんは?

 来てもらえないの?

 

 せめて誰かが同席するとか 

 同じ空間に第三者がいた方が

 いいとは思う。

 

 鍵閉めたところで、

 どうせ一時凌ぎだろう?」

 

 

 

 

藤木くん電話

「そうだな・・・じゃあ

 ちょっと電話してみるよ。」

 

 

 

 

 

藤木くんはその勢いで

お義父さんに電話をかけた。

 

 

 

 

お義父さん電話

「あぁ、どうしたんだ?」

 

 

 

 

藤木くん「実は・・・」

 

 

 

藤木くんは手短に

さっきの電話のことを伝えた。

 

 

 

 

お義父さん電話

「全く・・本当に、、

 娘が迷惑ばかりかけて

 申し訳ないね・・・

 

 わたしこれからそっちに行くのは

 もちろん構わないが、、

 ただ、それでわたしの言うことなんか

 聞いたりしないとは思うよ。」

 

 

 

 

藤木くん電話

「でも、二人きりよりは

 いいかもしれないので・・」

 

 

 

 

藤木くんももう、

思考回路がストップ状態で

今何をしたらいいのか

全然わからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン。

 

 

 

 

あれ、奥さんが来るには早い・・

 

 

 

 

 

玄関の扉を開けたら

弁護士の友人が立っていた。

 

 

 

 

藤木くん

「・・・来てくれたのか?」

 

 

 

 

弁護士友人

「まだ事務所にいたから。

 それに今は藤木の弁護士だし。」

 

 

 

 

最初に来てくれたのは

友人だった。

 

 

 

藤木くんの周りは何故か

なんだかんだでこうして彼を

放って置けない人が多い。

 

 

 

藤木くん

「ありがとう。一応このあと

 お義父さんも

 来てくれるらしいんだ。」

 

 

 

 

弁護士友人

「そうか、証人は多い方がいい。

 とにかく奥さんが子供達のこと

 連れ出さないようにしないとな。」

 

 

 

 

それから10分後に、

お義父さんも来てくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに20分後。

 

 

 

 

奥さん

「何よ、あなただけじゃないの?」

 

 

 

 

一応チャイムは鳴らしたが、

自分の鍵で、入ってきた奥さん。

 

 

 

藤木くん

「話し合いたいなら

 二人きりじゃない方が

 いいかなと思ったから。」

 

 

 

 

奥さん

「だからって、これじゃあ

 あなたの味方ばっかりじゃない。」

 

 

 

奥さんは口を膨らまして

ソファーにどかっと座った。

 

 

 

 

奥さん

「で?子供達は?」

 

 

 

 

偉そうに腰掛けて、自分は動かず、

顔だけキョロキョロ動かす奥さんに

藤木くんはもう、

愛情など1つもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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