登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執

     着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッタ

     ー代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

無駄かもしれない

 

とは思いながらも

お義母さんにそれとなく

奥さんの本音を

聞き出してもらった藤木くん。

 

 

 

本音は聞けたが、聞いたところで

嫌な気持ちにしかならなかった。

 

 

 

藤木くん

「訴えても、無視するなんて…

 

 そんなこと

 出来ませんから、、」

 

 

 

お義母さん

「私もそれは伝えてますけど

 働いてないから

 差し押さえられるお給料もないし

 

 っていう話をしてたわ・・」

 

 

 

藤木くん

「・・・別に僕は、

 慰謝料が欲しいとか

 そういうことで奥さんと

 

 争いたいわけじゃないんですけどね。

 

 母親として子供たちのために

 何ができるか、どうしたいか

 …そんな話には

 ならなかったんですか?」

 

 

 

お義母さん

「・・・だからそこはとにかく

 親権は絶対に私、としか・・」

 

 

 

 

きっとお義母さんが

そんな深いところまで

ちゃんと質問出来てないのだろう。

 

 

今になって思うが、

このお義母さんはあまり

深刻な話し合いができない。

 

だから娘には、何かあった時に

その問題定義や解決策

相手の気持ちを考えることや

自分の気持ちを整えたり

抑えることなど

教えることが出来なかったのだろう。

 

 

 

それにお義母さんは今あまりにも

娘が話したことを全部

ペラペラ話しすぎている。

 

 

通常はこんなこと、

娘の不利になるわけだから

もし言っていたとしても

隠すのでは・・と思うが

 

やはり奥さんを育てた母親。

 

理解することは出来ない。

 

 

 

藤木くんは早々に電話を切った。

 

 

 

 

 

 

 

それから藤木くんはまず、

子供達を保育園に預けるために

手続きを進めることにした。

 

 

この先ずっと

シッターさんに毎日

預け続けるわけには行かない。

 

 

奥さんには以前

 

 

子供が小さいうちは

保育園でも幼稚園でも

預けるなんて可哀想だと

言っていたそうだが

 

 

一体あの言葉はなんだったんだ?

 

 

と思う。

 

 

 

きっと、奥さんが働かない限り

保育園に預けることは出来ないし

 

数時間しか

預けることができない幼稚園では

自分の遊ぶ時間が足りないと

判断したのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

夜、子供達の寝顔を見ていたら

その寝顔が可愛くて

藤木くんは涙が出てきた。

 

 

どうして

こんな可愛い子たちを置いて

他の男たちと遊べるのだろう。

 

 

不倫だらけの世の中だが

子供達は望まれて

生まれてきたのではないのか?

 

 

あの女はどうして今も

子供達を気遣うための

連絡をしてこない?

 

 

憎しみと諦めと、悔しさ

いろんな感情が溢れてきて

 

この日藤木くんは初めて

今回の件で、一人

声をあげてたくさん泣いた。

 

 

 

 

 

そして翌日、藤木くんは

弁護士の友達に連絡をした。

 

 

 

 

藤木くん電話

「これからどんなに 

 時間がかかってもいい。

 

 奥さんがちゃんと

 子供達に向けての謝罪をするまで

 

 訴えは取り下げない。」

 

 

 

藤木くんの意思は堅かった。

 

 

 

 

 

--------------------------------