登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執

     着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッタ

     ー代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

シッター代という名目で

多額のお金を受け取っていたこと

お義母さんは認めつつも

 

それは藤木くんも理解してのことだと

思っていたと言う。

 

 

 

藤木くん

「わかっていたと思うなら、

 どうして妻は僕の前で

 お金を渡さないんでしょうか。

 

 お義母さんからも1度も

 お礼を言われたことないんでしょうか。

 

 僕からはお会いするたびに

 いつも可愛がってくださって

 ありがとうございますって

 お伝えしていましたけど

 

 その度にお義母さんは

(可愛い孫のことなんだから

 このくらい、いいのよ)って

 おっしゃってましたよね。」

 

 

 

お義母さん

「それは、本当に孫たちのことが

 可愛いからですよ。

 

 ねぇお父さん、私いつも

 家でもすごく

 孫の話をしますよね!!」

 

 

 

お義父さん

「それはしてるが・・・」

 

 

 

お義母さん

「それでも娘がくれるっていうから

 断るのもなんだし、

 それじゃあって言って

 お言葉に甘えてただけですよ。」

 

 

 

藤木くん

「娘がくれるって・・・

 

 お義母さんは本当に

 子供達のことが

 可愛いんですか?」

 

 

 

お義母さん

「当たり前じゃない!!」

 

 

 

藤木くん

「じゃあ、こうしましょう。

 

 これからもうちに来て

 今まで通り子供達の面倒を

 見てもらっていいですか。」

 

 

 

お義母さん「えっ」

 

 

 

もちろんこの先本当に

来てもらいたいわけじゃない。

 

 

 

藤木くん

「計算してみたんですけど

 お義母さんに

 お支払いしている金額って

 

 今のペースでの通い方で

 3・4ヶ月分なんですよ。

 

 なので今回のことは

 前払いをさせてもらったとして

 多分後2・3年はお支払いなしで

 来てもらっても大丈夫ですよね。」

 

 

 

お義父さん

「あぁ、前払いという考え方か。

 

 それは確かに。」

 

 

 

お義母さん

「2・3年?どうしてそんな・・」

 

 

 

藤木くん

「やっぱり、無理なんですね。」

 

 

 

 

お義母さん

「いや、そもそもそういうことは

 まだ子供たちが二人とも

 小さいからと思って

 手伝っていただけですから

 

 本来母親である娘が

 やるべきことでしょう。」

 

 

 

お義父さん

「その娘は、産後鬱だのなんだの言って

 全く動かないじゃないか。」

 

 

 

お義母さん

「なんだのって、それは病気です!

 別に怠けているわけじゃあ

 ないでしょう?

 

 どうして娘が辛い時に

 支えてあげようと思えないんですか。

 

 藤木くんは

 娘に愛情はないんですか?」

 

 

 

なんだか急にこちらが

責められるような形になっている。

 

 

なぜ。

 

 

 

 

藤木くん

「・・それは、こっちが聞きたいです。」

 

 

 

藤木くんは、ため息をついて

1枚の写真を取り出す。

 

 

 

藤木くん

「こんなもの、お義母さんに

 見せたいわけではありませんが

 

 こうでもしないと

 僕のこと信じてくれないので。」

 

 

 

 

藤木くんが取り出したのは

奥さんとボルボが

手を繋いで歩く写真。

 

 

 

 

 

それをみた瞬間、

お義母さんは驚いていたが

藤木くんは、その顔色の変化を

見逃さなかった。

 

 

 

 

藤木くん

「・・・お義母さん、、もしかして、、

 

ご存知でしたか?」

 

 

 

 

 

 

 

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