登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

お義父さんはついに

お義母さんに(離婚)を告げた。

 

どうやら藤木くんの選択が

お義父さんに勇気を与えたらしい。

 

 

お義父さんとの電話を切って

藤木くんはすぐに

弁護士の友達に連絡をした。

 

 

 

 

弁護士友人電話

「あぁ、藤木が相談したいのは

 財産分与のことだよな?」

 

 

 

藤木くん電話

「そうだよ。

 

 不倫された場合の

 慰謝料の相場って

 前に教えてもらったけど

 どんなに高くとっても

 100とか200万だよな。

 

 こんな額もらっても

 こっちが財産分与する金額の方が

 桁違いに多くなる。」

 

 

 

弁護士友人電話

「そうだな、、とにかく奥さんに

 財産分与の権利を

 放棄させる必要があるな。」

 

 

 

藤木くん電話

「放棄って・・・そんなこと

 あいつがするわけない。」

 

 

 

弁護士友人電話

「そうだなこれから、藤木が親権も

 とっていくわけだろう?

 

 まずはそっちでも揉めそうだしな。

 

 。。正直不倫の証拠も

 弱いっちゃあ弱いんだよな・・・」

 

 

 

 

藤木くん電話

「なんだよそれ。。不倫されて

 証拠の強い弱いって・・・

 

 事件でもなんでもそうだけど

 なんでした側が

 色々守られてるんだよ。」

 

 

 

弁護士友人電話

「それは、俺に言われても・・・

 

 とにかくなんとかまずは

 出来る限りのことはするけど

 あの奥さんだろ・・・

 

 ほんと、、長い戦いになるぞ。」

 

 

 

藤木くん電話

「・・・あぁ、、もうすでに

 結婚って懲り懲りだな・・。

 

 選んだ俺が悪いんだけどさ・・」

 

 

 

深い深い、ため息が出る。

 

 

 

藤木くん電話

「これから20歳になるまでの

 養育費を一切もらわない代わりに

 財産分与の放棄を

 交渉材料にするとか・・・

 

 なんかいい手はないかな・・・」

 

 

 

弁護士友人電話

「そうだな・・うーん、、

 一旦は奥さんに会うなら

 

 言い合いにならないように

 落ち着いて話せる時間

 作ってみたらど、、、無理か。」

 

 

 

 

藤木くん電話

「絶対に無理・・・」

 

 

 

 

弁護士友人電話

「奥さんってさ、両親には

 いい嫁してましたって

 嘘ついてるんだろ?

 

 それならこれまでのこと全部

 お義母さんに話すぞって

 言ってみるとか?」

 

 

 

藤木くん電話

「もし、お義母さんに

 話せたところで

 

 娘のことしか信じないよ。

 

 そのせいであんな

 モンスターになったんだし

 俺だってしばらくは

 その嘘に騙されてたんだから・・」

 

 

 

弁護士友人電話

「そうか、、、ほんと、、

 このケースは俺が知ってる中でも

 結構稀というか、難儀なタイプだぞ・・」

 

 

 

藤木くん電話

「そうだよな・・・」

 

 

 

 

答えが出ないままだが

このまま過ごすわけにもいかず

藤木くんは今度は

奥さんに電話をかけた。

 

 

 

 

 

 

藤木くん電話

「・・・・・」

 

 

 

奥さん電話

「はい。」

 

 

 

藤木くん電話

「あぁ、、、」

 

 

 

奥さん電話

「なに?」

 

 

 

藤木くん電話

「なにってなんだよ。」

 

 

 

奥さん電話

「かけてきたのあなたでしょ」

 

 

 

そうだが、もうすでに

話す気分になれない。

 

 

 

 

藤木くん電話

「近いうちに弁護士から

 今後のことについて

 書類を送ることにするから。

 

 それを読んでそっちも

 弁護士つけるなりなんなりしてくれ。」

 

 

 

奥さん電話

「なんで?なんでそんな

 お金がかかるようなことさせるの?

 

 私働いてないんだからね」

 

 

 

藤木くん電話

「貯蓄があるだろ!」

 

 

 

奥さん電話

「そんなのないわよ!

 弁護士同士でやり取りしたいなら

 そんなのあなたが

 勝手に言い出したんだから

 あなたがお金払ってよね!」

 

 

 

 

あぁ、本当に疲れる。

 

 

 

 

 

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