登場人物 （前職の会社の同期たち）
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。
現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。
２人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
色々と質問するお父さんに
嘘をつく母と娘。
一旦自分の人生って
誰のために生きたんだろう。
娘を育てたのは自分。
嫁を選んだもの自分。
そう思って、色々飲み込んできたが
お義父さんは
藤木くんの行動に
背中を押されるような
そんな気持ちにもなった。
◆
藤木くん電話
「お義母さんも妻も、
お義父さんにずっと
嘘をついてきたんですね。」
お義父さん電話
「そうみたいだな。
半分わかっていて
諦めたり受け入れたりしてたが
・・・その日の夜な、
母さんに、
離婚したい
って言ったよ。」
藤木くん電話
「えっ」
突然の言葉に、
藤木くんは驚いた。
藤木くん電話
「そんな、、えっ、それで
お義母さんはなんて・・」
お義父さん電話
「娘が産後鬱で帰ってきて
大変な時に、何言ってるの！
って言われたよ。でも
（あれが本当に
産後鬱に見えるのか？
今までずっと我慢してきたが
もう2人に振り回される人生は
卒業したいんだ）
って言い返したよ。
ひとまずしばらくは
ホテル暮らしでもしようと思う。」
藤木くん電話
「ホテル暮らしって・・・
じゃあお義父さんはもう、
家を出たんですか？」
お義父さん電話
「まぁ、昨日はそのまま家にいて
今日はこっそり
スーツケースを持って出たよ。
今日は、⚪️⚪️ホテルにいるよ。」
藤木くん電話
「それはまた急な、、、」
お義父さん電話
「そんな、心配そうな声
出さないでくれ。
むしろお礼を言いたいよ。
今まだ、
わたしが出て行ったことも
2人は知らないし、家内は娘に
わたしが離婚をしたがってるなんて
話してもないだろうけど
今、心は軽いんだ。」
藤木くん電話
「そう、、なんですか？
でもお義父さんたちくらい
長い婚姻生活を続けてたなら
別居くらいの方が、
財産分与の時とかは、、
いいんじゃないですか？」
お義父さん電話
「そこは弁護士の方に相談して
ちょっと考えてみるよ。
だけど、わたしの人生あと
何年あるかわからないけど
それでも人間の寿命でいくと
あと10年20年あるだろう？
好きに生きていかないとな。
だから、君には感謝してるし
・・・あんな娘で
たくさん迷惑をかけて、、
申し訳ない気持ちもたくさんある。」
そう言われて、
藤木くんはふと
思ったことが口に出ていた。
藤木くん電話
「あの、、今日はもう
ホテルをとってるとのことなので
そこに止まるかと思いますが
明日から１週間とか２週間、、
うちに泊まりませんか？」
お義父さん電話
「えっ、、いや、いやいや
それはよくない。
しかも急に娘が帰ってきて
私がいたらおかしいだろう。
ただでさえ娘のことで
迷惑かけてるんだから。」
それでも藤木くんは
いいから来て欲しいと
しばらく説得したが
お義父さん電話
「じゃあ週末、1日だけ
泊まらせてもらうよ。
孫たちに会えるのは
すごく嬉しいからね。」
お義父さんは本当に
この先1人で生きていこうと
決意をしたようだ。
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