登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

 

お義父さんは、お義母さんに

藤木くんに電話するようにと

促されたが、その前に

娘に向かって言った。

 

 

 

お義父さん

「まずは産後鬱について

 大変だとは思うんだが

 

 それはどこかの病院で

 そう診断されたのか?

 今何か薬を、飲んでるのか?」

 

 

 

 

藤木くんの奥さん

「え?薬なんか飲んでないよ。

 

 そんな精神薬なんか飲んでたら

 薬漬けになって結局、薬がないと

 生きていけない体になるって

 よく言うじゃない。

 

 まだ子供達も小さいのに

 そんな状態になれないよ。」

 

 

 

 

お義母さん

「そこまで考えて・・・

 

 じゃあ薬なしで自力で

 頑張ってたってこと?

 

 ごめんね、お母さん

 毎週行ってるのに

 全然気がつかなかった・・」

 

 

 

 

そりゃそうでしょう。

 

 

産後鬱じゃないんだから。

 

ってかそんな人が毎週

お化粧して外に出かけるって

違う病気を疑った方がいいですが。

 

 

 

 

 

奥さん

「ううん、すっごく助かってる。

 シッターさんには

 遠慮して頼めないこともあるし

 やっぱりお母さんの作る料理が

 安心して食べられるし。」

 

 

 

 

お義父さん

「どんな症状が出るんだ?」

 

 

 

 

奥さん

「それは、、急に悲しくなったり

 自分はダメなのかなって

 落ち込んだり・・」

 

 

 

 

お義父さん

「それで毎週母さんが来たら

 外に出かけて、何してたんだ?」

 

 

 

奥さん

「リフレッシュのために

 カフェに行ったり運動したり

 子育てのことから少しでも

 解放されたら、楽になってた。」

 

 

 

 

お義父さん

「そうか、じゃあそれを

 彼に行ったら

 母親失格と言われたんだな?」

 

 

 

 

奥さん

「だから、そうだってば。

 

 でも、彼に問いただしても

 無駄だからね。認めるわけないし

 私も争いたくない。」

 

 

 

 

お義母さん

「彼をそんなに庇わなくても・・・

 

 そりゃあ彼も

 お忙しい人だとは思うけど

 やっぱり、お金だけ稼いできても

 家庭を顧みない人は、ダメね・・」

 

 

 

 

いや、その稼いだお金を

月にたった4回の手伝いで

2・30万、貰っとるやないか。

 

 

 

 

そこでお義父さんは

ちょいとカマをかけてみた。

 

 

 

お義父さん

「彼はそんなに

 家庭を顧みないような

 タイプだったかな・・・

 

 それで母さんが手伝った日は

 お礼というか心付けみたいなものは

 いただいてるのか?」

 

 

 

 

お義母さん「それは」

 

 

 

奥さん

「お母さんがそんなこと

 するわけないよー。

 

 ね!!母さん。」

 

 

 

奥さんが、言葉を被せてきた。

 

 

 

 

 

お義母さん

「そりゃあそうよ。

 もう、お父さん、そんなこと

 恥ずかしいから絶対に

 聞かないでくださいよ!!」

 

 

 

 

そんな母娘の会話を聞いて

お義父さんは自分の家族のことが

恥ずかしいと思ったし

 

なんでこの2人とずっと

家族として生きているのかさえ

わからなくなってきた。

 

 

結局自分も、藤木くんと同じ

金づるとしての30年だったのか。

 

そう思うと、

早めに見切りをつけようとしている

藤木くんのことが

眩しくも、羨ましくも思えたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

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