登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。
現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。
2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
お義父さん
「それにしてもその金
母さんは一体何に使ったんだ、、」
藤木くん
「それは、、なんか急に
ブランド物が増えているとか
外出が多いとかそういうのは
気づかれたことないんですか?」
お義父さん
「ブランド物なら
私のカードでも買ってるし
たくさんあるから、
増えてもわからないんだ。」
藤木くん
「確かに・・・そうですね。」
お義父さん
「外出は元々好きだから
外で使っていても
全然わからないよ。
でも、家内はさすがに子育て中に
誰かに子供を預けて
毎日外出するようなことは
してなかったぞ・・」
藤木くん
「でも、、」
浮気してたんすよね。
と、ダイレクトに聞くのは
ちょっと憚れる。
お義父さん
「母さんが浮気をしたのは
私が仕事ばかりで
家庭を顧みなかったせいだとは
わかってるんだ。」
と思ったら、言ってくれた。
藤木くん
「でも、だからって
浮気を許す理由には
ならないんでは・・・。」
お義父さん
「まぁ、そうだけどな、、、
うちはもう夫婦としては
随分前に終わってたから
うちで色々言われるくらいなら
母さんには
旅行や遊びに行ってもらった方が
家でも気が楽だったんだ。」
藤木くん
「でも、その間
子供だった彼女(奥さん)は
どうしてたんですか?」
お義父さん
「そうだな・・・
母さんが最初に浮気をしていたのは
娘が小学校
高学年くらいだったというのは
後から知ったが、 、、
娘は毎日家に帰ったらすぐ
たくさんの習い事をしてたから
当時娘は、気づいてないと思うんだ」
藤木くん
「でも実際は、同じようなことに
なってるじゃないですか・・」
お義父さんを
責めるような言い方をしても
どうにもならないと
わかっているけれど
この気持ちをどこにぶつけたらいいか
わからなくなってきた。
藤木くん
「母さんが、最初に浮気を
・・ってことは、
その後も何度か
浮気があったということですか。」
お義父さん
「あぁ、あった。
でももうそんなことを
怒ったり責めるほど
わたしは家内に、
愛情が無くなっててな・・」
藤木くん
「・・それならどうして
離婚しないんですか。」
お義父さん
「もちろん離婚を
持ちかけたことはある。
でも、、、
離婚したら財産を
分けなければいけないだろう?」
藤木くん
「それが嫌で、
離婚しなかったんですか?」
お義父さん
「そうだな、それも嫌だったし
とにかく争うのが
・・面倒だったんだよ。」
藤木くん
「・・・・・・・・・。」
奥さんは完全に、
お義母さんに似たのだ。
早いうちに両親の仲は
完全に終わっていて
そんな夫婦の元に育ち
愛とか、お金とか、
大切なことを、
全然学んでこなかったのだ。
藤木くん
「・・・あの、お義父さん、、
僕はどうすれば・・・」
藤木くんはこの結婚には、
もうかなり最初の時点で
後悔していたが
お義父さんと話していたら
もはや離婚の方が
絶望的に大変なのではと
全身が重たくなるのを感じた。
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