登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

 

藤木くん

全部お義父さんに

 暴露するから。」

 

 

 

 

奥さん

「は・・・?何それ。

 私のこと、脅してるの?」

 

 

 

言い方は強気だが

さっきまでよりは明らかに

動揺してるのがわかる。

 

 

 

 

藤木くん

「何かあったら親に相談するのは

 そんなに特別なことじゃあ

 ないと思うけど?」

 

 

 

奥さん

「だからって、

 親に話さなくてもいいでしょ!

 私たちだけで話せば!」

 

 

 

 

藤木くん

「・・それ、本気で言ってるのか?

 

 話し合いにならない俺たちが

 これ以上何を話すんだよ。

 

 いいからもう、

 実家に帰ってくれよ。」

 

 

 

 

奥さん

「その間にお父さんに

 電話するんでしょ!!

 

 しないって約束するなら

 今日だけは帰るわよ!!」

 

 

 

藤木くん

「・・・なんでそんなにずっと

 偉そうに出来るか

 本当に疑問なんだけど。」

 

 

 

奥さん

「いいから、約束してよ!!」

 

 

 

 

藤木くん

「・・じゃあもういい。

 

 今日は俺が、

 子供達を連れて出て行く。」

 

 

 

 

あぁなんかもう、

ずっとわちゃわちゃ。

 

 

このあと藤木くんたちはなんと

まだ1時間ほど

こんなことを続けていて

 

子供達は結局またシッターさんが

隣の部屋に連れて行ってくれて

寝かしつけまでしておいてくれた。

 

 

 

シッターさん

「あの、、今日はこれで・・」

 

 

 

流石にシッターさんも

自らそう申し出てきて

玄関まで送り届けながら

藤木くんは何度も頭を下げた。

 

 

 

 

藤木くん

「・・・もう本当に、、、

 

 いい加減に、

 実家に帰ってくれ。」

 

 

 

奥さん

「だから、それなら

 お父さんには!」

 

 

 

 

藤木くん

「もうわかったから!!

 早く出て行ってくれよ!!

 

 お前は不倫した側なんだよ!

 

 これ以上長引くなら

 あいつ(ボルボくん)もまとめて

 訴えるから!!」

 

 

 

奥さん「・・・・」

 

 

 

 

奥さんの、

舌打ちのような音が聞こえて

さらに怒りが増したが

藤木くんは黙っていた。

 

 

 

奥さんはやっと、本当にやっと

渋々家を出て行ったが

子供達の顔を見て行くとか

子供達を案じるような言葉などは

一切なかった。

 

 

 

 

 

バタン。

 

 

 

 

玄関の、扉が閉まる。

 

 

 

 

 

藤木くんの友達(弁護士)

「はーーーーーーーーーーー

 長かったーーーーーーー」

 

 

 

 

藤木くん

「・・・・本当にすまない・・・

 

 今回のことは友人としてじゃなくて

 弁護士として、

 費用払うから・・・」

 

 

 

藤木くんの友達

「いやぁ、、、あれは拗れるぞ。

 

 訴えたとして、話し合いに

 応じてくれるかどうか、、」

 

 

 

 

藤木くん

「応じなかったらどうなる?

 泣き寝入り?」

 

 

 

 

藤木くんの友達

「泣き寝入り、、

 とかってことではないけど・・

 

 捕まるわけではないから、、」

 

 

 

 

藤木くん

「なんでそんなに法律は

 強制力がないんだ?

 

 法律作ってるお偉いさんがみんな

 不倫でもしてるのか?

 

 不倫法なんか作ったら

 まずいことでもあるのか?

 

 俺はまだ経済的には困ってないから

 男で一つでも、なんとかなるって

 思えるけど

 傷つけられたのに

 なんとかならない人たちって

 ・・どうなってんだよ」

 

 

 

 

藤木くんの友達

「なんだろうな、、、ごめん、

 役に立つこと言えなくて。

 

 それで、今からお義父さんに

 電話するのか?」

 

 

 

藤木くんは、10秒だけ考える。

 

 

 

 

藤木くん

「そうしたいなって思ってたけど

 結局あの奥さんを育てた父親だろ?

 

 最終的には、こっちが何を言っても

 娘を庇うんじゃないか?」

 

 

 

 

藤木くんの友達

「いや、それでも!

 

 奥さん側から聞いてしまう前に

 先に藤木が

 説明しておくべきだと思うぞ。

 

 今は、こんなことくらいしか

 言えないけどさ、

 あの奥さんにだけは、親権

 取られちゃダメだから!!!」

 

 

 

 

 

 

 

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