登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。
現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。
2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
なんとしても実家には
子供を連れて帰ろうとする奥さん。
それを阻止する藤木くん。
家には母親がいるから
なんとか出来ると思っているらしい。
藤木くん
「母親がいるって、、、
これまでお義母さんはここで
時給約1万円渡してたから
子供達の面倒を
見てくれてたんじゃないのか?
これから無償でお願いしても
今まで通りちゃんと
見てくれるっていうのか?」
奥さん
「養育費、あるでしょ!!
ちゃんと払ってよね!!」
弁護士(藤木くんの友達)
「あの、横からすいません。
養育費の意味・・・
わかってますか。
子供を養育するためのお金には
義母に払うお金なんて
一般的に含まれないんですよ。」
の前に、親権なんか
奥さんに渡すつもりはない。
奥さん
「お金あるんだから、
子供のために惜しむなんて
おかしいでしょ!!」
藤木くん
「・・・子供のためって
そっちはどこが子供のために
あぁ、、、ダメだ。
まともに話しても意味ない。」
藤木くんはおもむろに
携帯を取り出し、
どこかに電話をかけ始めた。
そして
藤木くん
「あぁ、すいません。
お義父さんですか。」
奥さん
「はぁ?ちょっとやめてよ!!」
藤木くんが、
スピーカーボタンを押して
テーブルの上に携帯を乗せる。
奥さんの義父
「あぁ、久しぶりだね。
一体どうしたんだ?」
藤木くん
「はい、お久しぶりです。
突然申し訳ございません。
ちょっと伺いたいんですけど
お義母さんがしばらくの間
こちらにお手伝いに
来てくださってたことは
お義父さんは、ご存じですか?」
お義父さん
「あぁ、そりゃあもちろん知ってるよ。
家内も毎週孫たちの顔が見れて
嬉しいって言ってたよ。」
藤木くん
「そうですか。
いや、僕も毎週来てくださってて
助かるなーって
思ってはいたんですけど、、
お義父さんはお義母さんが
シッター代、、」
奥さん
「ちょっと待って!!!」
お義父さん
「??どうしたんだ?
なんでそんなに叫んでるんだ。」
奥さん
「ちょっと後から掛け直すから!!
お義父さん後でね!!」
奥さんが慌てて、
通話を消すボタンを押した。
奥さん
「なんなのよ!突然!!」
藤木くん
「やっぱりな。思った通りだ。
お義母さんはシッター代のこと
お義父さんに言ってないんだな。」
奥さん
「別にいいでしょ!ずっと専業主婦で
好きに使えるお金が
ほとんどないんだから!」
藤木くん
「そんなことは、
お義父さんとお義母さんの
問題だろう!それにお義母さん
ブランド物ばっかり
持ってるイメージだけど
ちゃんと買ってもらってるんじゃないの?」
奥さん
「それは、お父さんと一緒に買うから
好きに買ってるわけじゃないし!」
それでも、好きなブランドものを
しっかりちゃっかり
買ってもらってるじゃないか。
でも・・
きっと小さい頃から、娘である奥さんにも
お義父さんは、欲しいものを、
買い与えすぎてきたのだろう。
なんでも買ってくれる父親と
専業主婦のお母さんを見て
お金は自分が働かなくても
湧いてくると、思っているのではないか。
けれどこれで少し
奥さんの弱みがわかった。
藤木くん
「今日はとにかく
1人で実家に帰ってくれ。
そうしないなら、男のことも、
シッターの使い方も
これまでのことも
全部お義父さんに
暴露するから。」
奥さんが初めて、
ちゃんと戸惑う様子を見せた。
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