登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。
現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。
2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
ボルボくん
「・・・・・これって
結婚詐欺で
訴えられないっすかね。」
ボルボくんが初めて、
感情を見せる。
奥さん
「訴える?そんなこと
できるわけないでしょ。
結婚詐欺なんかしてないし。」
確かに結婚詐欺で立証するのは
結構難しいと聞いている。
弁護士(藤木くんの友人)
「流石に結婚詐欺では
難しいですけど
違う形で慰謝料取るとかは
出来ると思います。
ただボルボさんもご主人からは
慰謝料を請求される立場ですよ。」
ボルボくん
「いやいやいや、なんで俺が、、
この人(奥さん)に
騙されたんで!!」
弁護士
「騙されたと言ってるだけで
わかってたかもしれない。
ってこともあります。
騙されたとわかる証拠がないと」
ボルボくん
「は?ご主人、俺に慰謝料
請求したりしないですよね。」
藤木くん
「正直に話してさえくれたら
今の所は、
そういうつもりはないです。」
ボルボくん
「話しますよ、絶対に!
なんでこんなことに
巻き込まれないと
いけないんですか。
俺はただ素直に、この人のこと
信じて付き合ってただけです!
っていうか、
謝罪くらいないの?
この状況でよくそんな
不貞腐れた顔できるな!!」
奥さん
「・・・・」
ボルボくん
「ご主人に同情しますよ。
見抜けなかった自分も
相当情けないですけどね。」
そして
ボルボくん
「あぁ、、ご主人、ほんと
知らなかったこととはいえ、
こんな、、、
こんな形になってしまって、
ご主人のこと、傷つけて、、
申し訳
ございませんでした!」
ボルボくんが膝をつく。
藤木くん
「いや、、あなたは
そこまでしないでください。
僕はあなたのことを
恨んでるわけじゃないので・・」
ボルボくん
「それでも、、、何度でも謝ります。
あんなに小さい子供がいて
ほったらかしてって、、、
信じられない、、
っていうかホント、なんで君は
謝ろうともしないんだ?
ご主人と子供たちに
悪いとか可哀想って
思わないの?」
この場においては、
ボルボくんがとにかく
まともな相手で良かったと思うが
奥さんはその間もずっと
ブスッとした顔を崩さない。
奥さん
「・・・なんで私が
謝らないといけないの・・」
ボルボくん
「・・は?」
奥さん
「謝って欲しいのは
こっちの方だから!」
ボルボくん
「・・・何言ってるの?」
奥さん
「結婚生活が幸せじゃないのは
この人のせいなんだから
私の方が謝って欲しい!!」
もうこの女は、
何を言っても無駄なのだ。
元々わかっていたが
藤木くんは改めてそう思う。
藤木くん
「わかった。
もう君と、話し合いなんて
最初から無理なんだな。
言葉が通じない人と
これ以上話そうとしても
・・時間の無駄だ。」
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