登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

ボルボくんが突然家に来て

実際のところ奥さんは

心底焦っていたに違いないので

 

なにも話さないのが

得策だと思っているのだろう。

 

 

終始無言を貫いている。

 

 

しかし

 

 

ボルボくん

「俺たちのことは最初から

 。。。。ずっと全部、

 嘘だったのかな、、、」

 

 

 

奥さん

「・・・・・・・・」

 

 

 

ボルボくん

「家のことだって、

 こんな立派なマンションに

 住んでるとは・・・」

 

 

 

藤木くん

「妻は、家のこと

 なんて言ってたんですか?

 

 近所まで

 迎えに来てましたよね。」

 

 

 

ボルボくん

「あぁ、、すいません。

 

 前に奥さんに

 こんな地域に住んでるなんて

 すごいねって言ったら

 

 この裏通りには、昔からずっと

 住んでいらっしゃる方の

 家があるじゃないですか。

 

 あそこを指さして

(先祖の時代からたまたま

 ここに住んでるから

 私がすごいわけじゃないの)

 

 って言ってました。」

 

 

 

藤木くん

「でも妻は、看護師をしながら

 親の介護してるって

 言ってたんですよね。

 

 そんな奴が、

 こんなに爪の手入れしてて、、

 ブランド物のバック持ってたら

 おかしいって思いませんでしたか?」

 

 

 

ボルボくん

「それは・・思いましたけど

 まぁ、、親が倒れるまでは

 裕福だったからって、、、

 

 そんなふうに言われて、

 そのまま信じてましたよ。」

 

 

 

 

藤木くん

「まぁ、、気持ちはわかります。

 

 妻は本当に、嘘がうまいです。

 僕だって結婚前と今のギャップに

 苦しみましたから。

 

 あ、ちなみに余談ですけど

 彼女のご両親は

 とても元気ですよ。」

 

 

 

 

奥さん

「なにを勝手な・・・」

 

 

 

急に、ボソッと呟く。

 

 

 

 

ボルボくん

「あの、、、ここに来るまでに

 お子さんが2人いらっしゃると

 聞いていますが・・・

 

 ・・・この部屋の様子を見てたら

 本当みたいですね。」

 

 

 

 

ボルボくんは、リビングに散らかる

おもちゃを見つめている。

 

 

 

 

藤木くん

「それは、、はい。」

 

 

 

 

もはや自分の子供か

わからないくらいです。

 

 

と言いそうになったが

 

 

もしそうでも、大事な子供たち。

 

 

 

藤木くんは、血の繋がりなどなくても

この子達と離れることなど

考えられないと思っていた。

 

 

 

 

ボルボくんは、

奥さんの顔を覗き込む。

 

 

 

 

ボルボくん

「・・・小さい子供2人置いて・・・

 

 どうして俺なんかと

 会ってたの、、

 

 その間、子供たちって

 誰が見てたの?」

 

 

 

 

 

奥さん

「・・・・」

 

 

 

 

ボルボくん

「ちょっと、あのさぁ

 さすがにここまで来てダンマリだと、

 

 こっちもそろそろ、

 キレそうっすけどね。」

 

 

 

 

初めてボルボくんが、

見た目通りの鋭い目つきになる。

 

 

 

 

奥さん

「・・なに、、脅すの?」

 

 

 

ボルボくん

「は?とりあえず質問に

 答えてもらっていいですか。

 

 子供たちのこと、

 どうなってたのって。」

 

 

 

 

奥さん

「それは、、シッターさんとか

 うちの親とか・・・」

 

 

 

 

藤木くん

「週5で1日7・8時間

 しっかり来てもらってました。

 

 わたしのカードで、

 高額を支払って。」

 

 

 

 

ボルボくん

「・・・・」

 

 

 

奥さん

「・・・・・」

 

 

 

ボルボくん

「・・・・・これって

 

 

 結婚詐欺で

 訴えられないっすかね。」

 

 

 

 

この手の男は

 

怒らせると、荒れますよ。

 

 

 

 

 

 

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