登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

 

藤木くんは改めて携帯を見る。

 

 

 

藤木くん

「ボルボくんが、

 

 今から来るってよ。

 

 

 

 

奥さんは目ん玉をまん丸にして

腰を抜かすほど驚いていた。

 

 

 

 

奥さん

「今から・・・?ここに?

 なんで?どうやって?

 

 誰が連れてくるの?」

 

 

 

 

 

藤木くん

「それは、着いたら本人から

 聞いたら良いんじゃないか?

 

 隠し事とかなくて

 なんでも話せる仲なんだったら。」

 

 

 

 

 

奥さん

「・・・私、話したくないから

 今日は出てくる。」

 

 

 

 

急に、奥さんが部屋から出ようとする。

 

 

 

 

藤木くん

「ちょっと!勝手なことするなよ!

 今から出ていくって

 子供達のこととか、考えないのか?」

 

 

 

 

奥さん

「子供達のこと考えてるなら

 こんなところに

 連れてこないでよ!!

 どうかしてる!!」

 

 

 

藤木くん

「・・・子供達のこと考えてるなら

 そもそも男と会うなよ!

 

 どうかしてるのそっちだろ!!」

 

 

 

奥さん

「もう、あなたとは話にならない!!」

 

 

 

 

いやそれ、こっちのセリフだわ。

 

 

 

 

って

 

 

 

多分もうこの数日で400回くらい思った。

 

 

 

 

 

奥さんは携帯を持って

トイレに走る。

 

 

 

藤木くん

「トイレから携帯で連絡したって

 もう無理だからな!」

 

 

 

 

きっと聞こえているだろうが

無視してそのまま

トイレに入ってしまった奥さん。

 

 

 

鍵を閉めて、出てこない作戦だろうか。

 

 

 

 

まぁ、ボルボくんが来るまで、

話さずに済むならそれでもいい。

 

 

 

藤木くんはリビングに行って

シッターさんに頭を下げた。

 

 

 

 

藤木くん

「あの・・・さっきの会話

 だいたい聞こえてましたよね。」

 

 

 

シッターさん

「・・・聞くつもりは

 なかったんですけどね・・・」

 

 

 

藤木くん

「いや、むしろ聞いてもらってて

 全然いいんです。

 

 もしかしたら妻がシッターさんに

 有る事無い事

 話してるんじゃないかって

 気になってたので。

 

 誰が嘘をついてるのか、

 何が本当なのか、、今後のために

 

 あ、、もしまだ

 続けてくださるのなら、ですけど・・

 知っていてもらいたいです。」

 

 

 

シッターさん

「・・・・」

 

 

 

 

藤木くん

「でも、、すいません。

 

 これから人が来るんで、、

 子供達のこともう少し

 見ていただきたかったですけど

 

 これ以上だと、、8時間を

 超えてしまいますよね・・・

 

 別の方を呼ぶ手配もしてないし。。。

 あと10分でもう、、、 

 上がっていただいて大丈夫なので。」

 

 

 

 

シッターさんは派遣なので

預かりが8時間を超える場合は、

事前に、交代の方を

呼んでおかなければならなかった。

 

 

 

 

シッターさん

「あ、いえ、、私は大丈夫です。

 

 

 

藤木くん

「いやでも、規定があるので

 それはダメです。」

 

 

 

シッターさん

「じゃあ!こうしましょう。

 

 ここからは、私は友人として

 遊びに来てると思ってください。

 

 もちろん今後はこんな風な 

 延長の仕方は受けられないですけど

 

 

 ・・・・雰囲気的に、、これから

 子供達に聞かせる話では

 なさそうですよね・・・」

 

 

 

 

藤木くん

「本当に、、

 なんとお礼を言ったらいいか・・・」

 

 

 

ベテランシッターさんに

藤木くんは深く頭を下げる。

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

ピンポーン。

 

 

 

チャイムが鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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急に、ナンシー関。