登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

海ほたるにある

コーヒーショップで

藤木くんの奥さんと男は

楽しそうに談笑を始める。

 

 

その間また、探偵の方から

どんどん連絡は入っているが

藤木くんは会議中のため

内容は確認していない。

 

 

 

 

探偵LINE

「会話

 

男:ほんと、いつも夜勤頑張ってるのに

  いつ会ってもお肌綺麗だよね。

 

女:そんなことないよー。もう

  色々ボロボロなんだからー。

 

男:いやでも、頑張り屋さんだよ。」

 

 

 

 

ん。夜勤・・・

 

 

 

 

探偵LINE

「会話

 

男:夜会えないのは寂しいけど

  そうやって患者さんのために

  毎日夜勤頑張ってるのって

  尊敬するよ。

 

女:ありがとう。

  大変だけど好きな仕事だから

  頑張れるんだよね。

 

  でも、私も寂しい。」

 

 

 

 

 

なるほど。

 

たった数ラリーで分かった。

 

 

 

奥さんは、既婚者であることも

子供がいることも

きっとこの男には伝えていない。

 

 

それどころか、看護師だと嘘をついて

夜勤があるために

夜は会えないのだと言っている。

 

 

 

いや、看護師さんって

毎日夜勤してるわけじゃないでしょ。

 

シフト制で、

確か夜勤は月に何回かって

決まってたりするでしょ。

 

嘘をついている奥さんも

信じている男も、相当やばい。

 

 

 

 

探偵LINE

「会話

 

男:それより早く

  お母さんの体調も

  よくなるといいね・・・

 

女:そうなんだよね。。。」

 

 

 

いかつい見た目だが

優しい彼ではある。

 

 

いや、そんなことより

お母さんの体調?

 

 

それからも奥さんが

この男に話していた内容は嘘ばかりで

カフェにいたのは30分ほどだったが

実にくだらなかった。

 

 

それからまた、2人は車に乗り込み

移動を開始し、、、

 

 

そこから30分後。

マンションの前に車が止まった。

 

 

 

 

探偵LINE

「今、2人が手を繋いで

 マンションの中に入りました。

 

 雰囲気からすると、この男の

 自宅マンションかと思われます。

 

 奥さんが18時までに

 ご自宅に帰らないといけないなら

 数時間で出てくると思いますので

 マンションの外で

 張り込みを続けますね。」

 

 

 

 

藤木くんが携帯を見たのは

このLINEの30分後だった。

 

 

 

藤木くんは、ため息をつきながら

私たちのグループLINEに

連絡を入れてきた。

 

 

 

藤木くんLINE

「今日から探偵にお願いしたけど

 もう早速、不倫確定みたいだ。

 

 男がうちの近所まで

 わざわざ車で迎えにきて

 

 自分の親を看病しながら

 看護師やってて、

 毎日夜勤してるって、嘘ついてた。

 

 今は、男のマンションに

 入って行ったらしい。」

 

 

 

ぎょ。

 

 

 

そのLINEを読んだ全員が

 

やっぱりね、と同時に

予想より上をいっていて驚いた。

 

 

 

 

私LINE

「えっと。、、、なにこれ。

 まずは藤木くん、大丈夫?」

 

 

 

藤木くんLINE

「大丈夫か大丈夫じゃないかで言ったら

 まぁ、大丈夫ではないけど

 

 不倫は想定内だったから

 瞬時に受け止めてる。」

 

 

 

 

ZくんLINE

「強いな。」

 

 

 

藤木くんLINE

「まぁ、愛情があったら

 無理だったとは思うけど・・・

 さすがにもう、

 好きとかそういう感情も

 全くなかったし。

 

 離婚するよりしないほうが

 子供は可哀想だなって思ってるから。」

 

 

AちゃんLINE

「そっか、

 藤木くんがそう思ってるなら・・

 まぁこれで・・・

 

 慰謝料問題とか、親権とか・・

 争わなくてもすむ、、、

 って感じなのかな?

 

 今日はまだ、奥さんには

 なにも言わないよね?」 

 

 

 

 

藤木くんLINE

「もちろんまだなにも言わない。

 

 明日も明後日も、

 探偵は続けてもらうから。」

 

 

 

藤木くんは、

とことんやるつもりだ。

 

 

 

 

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