登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

奥さんの言葉に、藤木くんはもう

呆れ果てて、次に来る言葉が

あまり浮かんでこない。

 

 

 

おじさん1

「あの・・客観的に見ていると

 お金にもの言わせて

 どうのって言うのは

 奥さんの方かなって思いますよ・・・

 

 まぁ、飲み屋で会ったくらいで

 そのお金につられて

 のこのこついてきたのは

 我々の方ですけどね。

 

 興味本位というか、

 野次馬根性というか。」

 

 

 

 

なるほど、興味本位と

野次馬根性だったか。

 

 

 

 

おじさん2

「シッターさんに

 使う金額もそうですけど

 

 お母さんに払う金額も

 週に1回とか2回で・・・

 凄すぎませんかね、、、

 

 これじゃあご主人、

 いくら稼いできても

 可哀想では・・・」

 

 

 

だんだんおじさん達が

藤木くんの味方になってきている。

 

 

 

 

奥さん

「もういいです。

 こんな人たちと話し合っても

 私が責められて終わるだけだから。

 

 もう帰るから。」

 

 

 

 

藤木くん

「・・・・」

 

 

 

引き止めようとは、全く思わない。

 

やっぱり、

どうして責められるのかは

1%も理解するつもりないんだな。

 

 

 

 

奥さん

「とにかく

 どっちにしても今のあなたに

 子供達が育てられるわけないから。

 

 弁護士入れたいんなら

 そうしてみたら?」

 

 

 

藤木くん

「わかった。そうしてみる。」

 

 

 

 

奥さん

「大体朝起きてから

 寝かしつけの時間までの時間

 全部シッターさんに任せるの?

 

 私は、シッターさんに任せてても

 自宅にいる時もあるし

 母親なんて家族なんだから

 面倒見ててもおかしくないでしょ。

 

 でもあなたはずっと

 仕事なんだから。」

 

 

 

 

藤木くん

「……帰るんじゃなかったのか?」

 

 

 

 

奥さん

「うるさいな、帰るから!」

 

 

 

藤木くん

「なんで、帰るって言ってから

 ずっと喋ってるんだ?」

 

 

 

 

そういうと奥さんは

ドスンバタン音を立てて

鬼の形相で出ていった。

 

 

 

 

 

藤木くん

「・・・・・・」

 

 

 

Zくん・Yくん

「・・・・・・・・・」

 

 

 

おじさんズ

「・・・・・・・あぁ、

 

 

 あの・・・この度は、

 申し訳ございませんでした。

 

 

 何も事情を知らなかったとはいえ

 こんな・・・・」

 

 

 

 

藤木くん

「いえ、むしろうちの妻が

 迷惑をかけまして・・・

 

 こちらこそ

 申し訳ございませんでした・・」

 

 

 

 

おじさん1

「いえ、、、あの、、、

 

 

 私たちからこんなこと

 言うのもおかしいんですけど、、

 ご主人は本当に

 弁護士を立てるおつもりですか?」

 

 

 

 

藤木くん

「はい。話し合いにならないので

 やむを得ないと思ってます。

 

 日本は余程のことがない限り

 親権は女性が取りやすいと言いますが

 金銭的なことではなく

 私は彼女の気性が

 子供にとって一番の懸念なので

 

 揉めるようなら

 そこで争いたいと思います。

 

 何か、気になるところが

 おありですか?」

 

 

 

 

すると、おじさんズが2人で

顔を見合わせる。

 

 

 

 

 

おじさん2

「それなら・・・

 

 1度奥様のことを・・

 調査されてみてはどうでしょう。」

 

 

 

 

藤木くん

「・・・え?」

 

 

 

おじさん2

「だって、お子さん残して

 毎日外出なんて、

 いくら美容や運動がお好きでも

 そんなに通い詰めないですよね。」

 

 

 

Zくん

「それはつまり

 何がおっしゃりたいんですか?」

 

 

 

 

おじさん2

「・・・私たちが出会ったのは

 横丁みたいな飲み屋で 

 たまたま隣り合っただけですけど

 

 その後奥さんたちは

 そこで本当は人と待ち合わせって

 言ってたんですよ。」

 

 

 

Zくん

「はい・・」

 

 

 

おじさん2

「それで私たちも元々、次はその並びの

 別のお店に行きたかったんで

 違うお店に行って、

 1時間くらいで出たんですが・・・」

 

 

 

Zくん

「はい。」

 

 

 

 

おじさん2

「またそのお店の前を通りかかったら

 奥さん、、、

 

 男性にもたれかかったりして

 とても親しそうでしたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

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