登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

結婚式の披露宴でも2次会でも

新婦の友人はあからさまに、

新郎の友達目当てという顔で

心からお祝いしている様子の人は

いなかったらしい。

 

 

 

YくんLINE

「まぁ俺たちも人の結婚式で

 いろいろ言いたくないけど

 

 結婚式でも2次会の会場でも

 食事の内容以前に、

 スタッフも酷かったよな。」

 

 

 

ZくんLINE

「それはちょっともう、

 笑うしかないって感じだったよね。

 

 別にスタッフの人数は

 足りないって感じでもなかったのに

 

 ビールのおかわりとか水とかさえ

 全然注ぎにきてくれないから

 常にグラスは空いてたし

 だからこっちから催促しちゃったし

 料理の出すタイミングも

 ずいぶんめちゃくちゃだし

 

 藤木ってグルメなはずだから

 ちゃんと一緒に決めてたら

 あんなことなかったはずだし。」

 

 

 

私LINE

「なんか奥さん、不思議だね。

 

 新郎の友人が目当てだっていう

 友達が多かったんなら

 料理とかそういうのは

 

 もっと見栄張った結婚式に

 しそうだけどね。」

 

 

 

ZくんLINE

「見栄っていう意味では

 自分のドレスはすごかったよ。

 

 お色直しも3回あったし。

 

 だから、自分のことで

 いっぱいだったのかもね。」

 

 

 

 

AちゃんLINE

「……そうなんだ、、

 

 藤木くんの今後が心配だけど

 今度また会う機会があったら

 なんでそんな披露宴だったか 

 聞いてみて欲しいな。」

 

 

 

 

結婚式に関しては、それ以外のことも

色々あったようだけれど

 

とにかく2人は

(今後の藤木が心配)と

口を揃えて言っていた。

 

 

 

それからまた月日が流れ

風の噂で

元気な第一子が生まれたと聞いた。

 

 

 

けれど私たち女性チームは

要らぬことはしない方がいいので

お祝いのメールも品も、

送ったりしていない。

 

 

 

 

 

 

 

ある日また、グループLINEに

YくんとZくんから連絡が入った。

 

 

 

YくんLINE

「この間さ、結婚式以来

 藤木と会ったよ。」

 

 

 

私LINE

「お、それは久しぶりだね。

 出産祝いって感じ?」

 

 

 

AちゃんLINE

「あの、不思議な結婚式の裏話

 聞いてきてくれた?」

 

 

 

YくんLINE

「いや、それがまた・・誘ってないのに

 奥さんが来ちゃってさ。

 

 しかも新生児連れて・・・」

 

 

 

私LINE「へ。」

 

 

 

ZくんLINE

「そうそう。

 

 でもさ、集まった場所、居酒屋だぜ。

 そんな場所に赤ちゃんいたら、

 空気も悪いだろうし

 こっちも申し訳ないし気も遣うから

 当たり障りない話して

 速攻解散したんだ。」

 

 

 

私LINE

「えー、何それ・・・」

 

 

 

 

ZくんLINE

「な。さすがに次の日、

 藤木の仕事中の時間に電話して

 

 (ちょっとアレはないよ。

  奥さんのこと、注意出来なかったの?

 

  奥さんが付いてきたいなら、

  せめて先に言っといてくれたら

  もっと違う場所選んだのに。

 

  ってか俺らは、男同士で話したいから

  たまには奥さん、

  家で待っててもらえないのか?)

 

 って言った。」

 

 

 

AちゃんLINE

「うん、そうだね。その通りだと思う。

 

 それで、そしたら藤木くん

 なんて言ったの?」

 

 

 

 

 

ZくんLINE

「(そんなの俺が一番思ってる。

  もう、あいつの

  モラハラやばいんだよ

 

 助けてほしい)

 

  って言うんだ。」

 

 

 

 

「えっ、、、モラハラ・・・?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー