シーズン16 の登場人物
シーズン16を最初からお読みになりたい方はこちら
⚪️ 明日香さん 当時30歳
今回の相談者。大好きな彼氏とその後結婚。しかしその直後、元婚約者が現れて・・
⚪️ 恭介 当時31歳
合コンで知り合った明日香さんの夫。とても優しい。と思っていたら、元婚約者から衝撃の過去を聞かされる。
⚪️ エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳
次々と恭介との過去の話を打ち明ける。
⚪️ ヒカリ エマさんの親友
1歳になる男の子がいる。お姉さんがご主人のモラハラに苦しんでいるが、洗脳状態で家族の言うことを聞いてくれないため、エマさんを重ねて、親身に心配してくれている。
⚪️ 良美 美容師
恭介のことを、恭ちゃんと呼ぶ女。仕事もしたいし、子供が好きじゃないので、結婚はしないと言っているが、実は本名の既婚者男性がいるので、恭介は浮気相手。
その日は、恭介からの連絡は
ピタリと止まった。
それがまた、
エマさんは怖く感じてしまって
朝、職場へ送ってもらうために
父親の車に乗り込むときも
もしかしたら恭介が
見ているような気がして
ビクビクしながら後部座席に座った。
エマさんの父
「エマ、恭介くんの家の前
通ってみるか？
そこで車が止まってるか、
確認してみてもいいぞ。」
エマさん
「いや、会社の車がどういう車種か
わかんないし・・それにもしも
バッタリ会ったりしたら
それこそ何言われるか・・・」
エマさんの父
「でも、さすがにこんな朝早くに
父さんの車で出るとは
思いもよらないだろう。」
エマさん
「そうだけど・・・やめとく・・」
エマさんの父
「まぁ、そうか。そうだよな。
じゃあ、行こう。」
車の後部座席で、エマさんは
しばらく低い体制になり
いつの間にか少しだけ
眠ってしまった。
昨日はほとんど、眠れなかった。
◆
それからエマさんは仕事中も
1時間おきに携帯が気になり
何度か確認していたが、
恭介からの音沙汰はなく
夕方には母親が、会社の入り口まで
向かえに来てくれた。
エマさん
「この歳になってまさか
母さんに会社まで
向かえに来てもらうなんてね…
ごめんね、忙しいのに。」
エマさんの母
「そんなこと
気にしない気にしない。」
電車での帰り道、お母さんとは
母娘のたわいもない話をした。
両親とも、自分のために
ずっと愛情かけて育ててくれた。
そんな両親みたいな家族が
作りたかった。
◆
エマさん
「え・・」
自宅に戻ると、
玄関の前にいた女性に気付いて
エマさんは驚いた。
「あら、今お帰りでしたか。
ご自宅にお電話しても、
エマさんの携帯にかけても
繋がらなかったので
ここにメモを残して
今帰るところだったんですけどね。」
エマさんは急いで
バックの中にあった
自分の携帯を確認したら
確かに着信が入っていた。
エマさんの母
「そうでしたか、、
あの、どういった
ご用件でしたでしょうか・・」
するとその人は言った。
「そうですね・・・まぁ
今日じゃなくてもいいんですけど
そうのんびりもしてられないので
エマさんの体調がいいなら
私も直接話したくて・・
だってうちの恭介が
かなり
参ってるみたいなんでね」
そう、この人は、
恭介の母親。
ついに出たか、このモンスターの
産みの親が。
ーーーーーーーーーーーーーー
