シーズン16 登場人物
⚪️ 明日香さん 当時30歳
今回の相談者。大好きな彼氏とその後結婚。しかしその直後、元婚約者が現れて・・
⚪️ 恭介 当時31歳
合コンで知り合った明日香さんの夫。とても優しい。と思っていたら、元婚約者から衝撃の過去を聞かされる。
⚪️ エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳
次々と恭介との過去の話を打ち明ける。
⚪️ 良美 美容師
恭介のことを、恭ちゃんと呼ぶ女。仕事もしたいし、子供が好きじゃないので、結婚はしないと言っているが、実は本名の既婚者男性がいるので、恭介は浮気相手。
エマさん
「私は、この子を産めないくらいなら
あなたとは別れるから。
諦めるなんて言い方
本当にどうかしてるから！」
恭介
「何言ってるの？
俺たち子供が出来たから
結婚するわけじゃないじゃん。
むしろ子供がいなくても
結婚しようって思ったんでしょ。」
恭介が、きょとんとしている。
エマさん
「そうよ、私はあなたを
好きだったし、それにあなたも
私のことが
好きなんだと思ってた。」
エマさんは立ったまま、
怒りを抑えきれない。
恭介
「まぁ、座りなよ。こっちに。」
恭介は自分の前のソファーにと
エマさんを促す。
エマさんは拳を握りしめたまま
このままだと倒れそうなので
怒りと共に、ソファーに腰掛ける。
恭介
「エマちゃんのこと好きだよ。
だから俺たちは
今すぐ子供がいなくても
うまくやっていけるだろ？
もう、何言ってるの？」
何言ってるのは、お前だろ。
話していて、頭がおかしくなりそうだ。
エマさん
「そりゃあいなくても
やっていけたよ。
妊娠がわかる前まではね！
あなた、、、
子供ができたってわかった時
あんなに泣いて喜んでたじゃない。
親にいきなり電話したのも
あなたの方だよ？忘れたの？！」
恭介
「いや覚えてるけど、だからそれは
なんの疑いもなく
エマちゃんのお腹の中の子供が
自分の子供だって思ったからだし
・・っていうか、
だからそれを思うとさ、
エマちゃんってあの時
親には言いたくなさそうだったよね。
あの時そもそも
子供産みたいって思ってた？」
はい？
エマさん
「親に言いたくないんじゃなくて
安定期に入るまでは子供って
何があるかわからないっていうから
お互いぬか喜びにならないようにって
黙っておいたりするもんでしょ？
それをあなたが相談もなく
電話しちゃったりするから！」
恭介
「だからそれは、
不安だったからじゃないの？
どっちの子
なのかなって。」
あぁ誰か、この時代にワープして
この男を殴ってください。
エマさん
「……あのさ、、もし仮に
そうだったとして、、、
私だったら婚約中に
そんな事になる人となんか
結婚は考えられないんだけど、、
あなたは子供さえ諦めたら
私と一緒になろうとしてるの
なんでなの？」
恭介
「だから言ってるでしょ。
エマちゃんのことが
好きだからだって。」
怖い。
この男、怖い。
もう、ハッキリ言おう。
エマさんは、そう決めた。
エマさん
「私のことが好き・・？って
じゃあ、良美って女性のことは
どう思ってるの。」
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