登場人物

●小林成美:5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。夫のモラハラに一人悩み、苦しんでいたが、ジェシカさんのホームパーティーで、皆が知ることになる。

●成美さんの両親:娘である成美さんと孫のハルキくんを愛し、なんとか幸せになってもらいたいと願っている。

 

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。

●瑛太の母:瑛太の言うことと、自分の考えが絶対の義母。江戸っ子気質の実兄がいる。名前は千代と言う。

●瑛太の父:もう何年も前から、家族とはあまり話をせず、家では自室に引きこもり状態。本当は妻と別れたいとも思っていた。

 

 

 

 

ハルキ君がお手洗いから戻ってきて

成美さん達は3人で、近くの

ショッピングセンターに向かった。

 

周りから見たら、

普通の幸せそうな

親子に見えているのだろうか。

 

 

 

おもちゃ売り場に着くと

ハルキくんは一目散に

ゲームのコーナーに走っていく。

 

 

 

 

 

瑛太

「ハルキさ、ああいうの好きなら

 プログラミングとか

 習わせてもいいかもな。

 

 あぁでも今はダンスとか

 水泳とか、身体も動かさないとな。」

 

 

 

 

成美さん

「……言うのは簡単だろうけど

 習い事1つするにしても

 お金がかかるの。

 

 そんなに習い事させたいなら

 どうして養育費減額とか

 そんなこと言えるの?」

 

 

 

 

言い返しても意味などないのに

やっぱり、

黙って聞いているわけには

いかなかった。

 

 

 

 

瑛太

「仕方ないだろう。

 

 母さんが転がり込んできて

 働きもしないし

 父さんの援助が少ないんだから。

 

 こっちが食費とか全部

 払ってるんだよ。」

 

 

 

 

へぇ。

 

 

 

 

成美さん

「え?じゃあお義父さんには

 もっと援助を増やしてって

 思ってるの?」

 

 

 

 

瑛太

「そりゃあそうだよ。

 母さんずっと

 専業主婦だったんだから。」

 

 

 

 

成美さんは、目線の先に

ハルキくんを見ながら

ため息をつく。

 

 

本当に、

自分のことを棚に上げてとは

このことよね。

 

 

 

 

成美さん

「専業主婦だったのは

 私もそうよ。

 

 しかもハルキはまだ小さい。

 

 それなのにあなたこそ

 ハルキのために全然

 援助しようとしてないじゃない。」

 

 

 

 

瑛太

「もー、

 そう言うことじゃないんだよ。

 

 成美は今、もう働いてるんだろ?

 

 実家暮らしだし

 十分やっていけるじゃないか。

 

 でも母さんは、今更働けないし、

 働きに出るつもりもないんだから

 そっちの方が大変じゃないか。」

 

 

 

 

いや、知らんがな。

 

 

 

あぁ。そうか。

 

 

こういう日々のストレスから

自分は解消されたのか。

 

 

 

 

 

すると

 

 

 

瑛太

「成美。あのさ、もう

 

 

ハルキと一緒に

戻ってこないか?」

 

 

 

 

 

 

えっ?

 

 

 

 

 

 

 

 

成美さん

「?何を言ってるの?」

 

 

 

 

瑛太

「母さんが家にいたら

 家のことも、ハルキの送り迎えも

 全部やってくれるんだから

 成美も外に働きに出れるだろ。

 

 もう食事も作らなくていいし

 

 成美はずっと

 子育てから解放されて

 働きたかったんだろ?」

 

 

 

 

……もうこの男とは

一生話し合いなど、

出来ないんだろうな。

 

 

 

だから、成美さんは思う。

 

 

 

 

解放されたかったのは

あなたからですよ!

 

 

 

 

 

成美さん

「悪いけど、

 あなたとやり直すつもりは

 この先もないの。

 

 今日会ってるのは、

 ハルキの父親という

 理由だけだから。」

 

 

 

 

 

瑛太

「まぁ

 今日返事しなくてもいいから 

 ゆっくり考えてみてよ。」

 

 

 

 

今、返事しとるがな。

 

 

 

思いっきり、はっきりと

やり直すつもりないって

ゆーとるがな。

 

 

 

 

 

本当にあなたには、

都合の良い耳がついてるんですな。

 

 

 

 

 

 

すると、ハルキくんが

ゲームソフトを1つ持って

駆け寄ってきた。

 

 

 

 

 

ハルキくん

「パパ、これ買って!」

 

 

 

 

瑛太

「あぁ、これだな。良いよ。

 

 

 

 

 あっ、そうだ。これからこれ持って

 うちに来るか?

 

 パパと一緒にゲームしようか。」

 

 

 

 

 

おい。

 

 

 

 

 

待て。

 

 

 

 

 

 

そんなの契約にないから。

 

 

子供の前でそんなこと言うなんて

なんて卑怯な!

 

 

 

 

成美さんが、

急いで止めようとした

 

 

 

その時。

 

 

 

 

 

 

ハルキくん

「パパの家はイヤだ。

 

 

 今日はもう、

ママと帰るね。」

 

 

 

 

 

 

 

ハルキくんや。

 

 

 

 

あなた、

瑛太には似てないわよ。

 

 

 

ちゃんとお利口に、成長してるわよ。

 

 

 

 

 

グッジョブよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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