登場人物
●小林成美：５歳の息子さん（ハルキくん）がいる。夫のモラハラに一人悩み、苦しんでいたが、ジェシカさんのホームパーティーで、皆が知ることになる。
●成美さんの両親：娘である成美さんと孫のハルキくんを愛し、なんとか
幸せになってもらいたいと願っている。
● 小林瑛太：成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。
●瑛太の母：瑛太の言うことと、自分の考えが絶対の義母。江戸っ子気質
の実兄がいる。名前は千代と言う。
●瑛太の父：もう何年も前から、家族とはあまり話をせず、家では自室に
引きこもり状態。本当は妻と別れたいとも思っていた。
●太田花子：ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、ホームパーティーで暴露されたが、それでも瑛太への気持ちが断ち切れない。
● 北川：瑛太のもう一人の不倫相手。20代後半。瑛太の会社のCEOの息子の彼女だというが・・
成美さんは瑛太に
ハッキリと告げた。
今目の前で、
離婚届を書いて欲しいと。
そして、もし書かないなら
自分のインスタグラムで
本当のことを書くと。
瑛太の母
「瑛太、それならもう
別にいいじゃない
そのネットの何かに
書かれるくらい。
他人に読まれたところで
関係ないわよね。
もう好きにしてもらって
私たちはこのまま帰りましょう。
ここで離婚届にサインなんて
冗談じゃないわ。」
瑛太の母親は実際
インスタグラムが
なんたるかを知らない。
だから成美さん一人が
少し何かを書いたとて
どうにもならないと思っている。
しかし、
成美さんはわかっていた。
瑛太
「母さんはネットがどういうものか
知らないだろう！
成美のインスタグラムを見ている人は
何万人もいるんだぞ！」
瑛太の母
「え？・・何万人？
母さんちょっと
全然意味がわからないわ。」
瑛太
「成美のインスタは、
身内や会社の人も
結構見てるんだよ！
赤の他人ならともかく
知り合いに自分のことが
知れ渡るなんてありえない！」
瑛太だけではなく、
モラハラ気質の人は皆
そうなのかもしれないが
外では人当たりの良い人で
通してきた人間は
自分の本当の部分を
周りに知られるのが嫌なのだ。
もう会社には十分
みっともないところを見せているのに。
けれど成美さんは、
だからこそ瑛太には、
SNSの話をした。
我が子のハルキくんに
会わせないというよりも
何倍も堪えると思ったからだ。
成美さん
「私は本気だから。
今書かずに帰るなら、
今夜から1つずつアップする。」
瑛太
「…そんなこと、
成美には出来ないよ。
だって俺は、ハルキの父親だぞ。
成美がそんなことしたら
将来ハルキが知ったらどう思うか。」
成美さん
「……」
成美さん、流されないで。
頑張れ、頑張ってくれ。
成美さんの両親も、
よしこさんたちも、その様子を
固唾を飲んで見守っている。
すると、
成美さんが立ち上がり
そのまま瑛太のほうに目線を落とす。
成美さん
「…それなら今夜じゃなくて今、
その記事を書いてくる。
ハルキなら大丈夫。
私があの子のことを、
死ぬ気で守る。
これまで私たちを傷つけたあなたに
将来ハルキがどうなるかなんて
言われたくないから。」
そうして成美さんが
部屋を出ていこうとした
その時
瑛太
「わかったよ！」
成美さんが、振り向かずに立ち止まる。
瑛太の母
「ちょっと瑛太！」
瑛太がついに、
無言で、離婚届に、
サインし始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マンションのベランダでのシーツ干し。
一気に洗うと、場所を取るのが困ります
コインランドリーも近くにないし、、
という長年の悩みが
この伸縮ハンガーで、あっさり解消しましたっ
あぁ、、助かるぅー。
開設したばかりですが
