登場人物
●小林成美：５歳の息子さん（ハルキくん）がいる。夫のモラハラに一人悩み、苦しんでいたが、ジェシカさんのホームパーティーで、皆が知ることになる。
● 小林瑛太：成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。
●瑛太の母：瑛太の言うことと、自分の考えが絶対の義母。
●太田花子：ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、ホームパーティーで暴露されたが、それでも瑛太への気持ちが断ち切れない。
● 北川：瑛太のもう一人の不倫相手。20代後半。瑛太の会社のCEOの息子の彼女だというが・・
瑛太の父は、
義母の過剰な家事への執着に疲れ
普段はもう自室に引きこもって
生活していると話した。
成美さんの父
「お義父さんと、ご家族の関わりは
わかりました。
ただ今回の、息子さんの件は
奥様も含めて
あまりにも酷いので
こうしてお電話させてもらっています。」
瑛太の父
「…はい、、それはわかるんですが
一体わたしに、何が出来るのか・・
家内は昔から、
わたしの言うことなんて
聞きやしないんですから。」
もう既に、諦めた口ぶりだが
めんどくさそうとか、
嫌がっているとか
そういう雰囲気ではない。
成美さんの父
「お義父さんは、
もうそれでいいかもしれませんが
成美だけじゃなく、
ハルキの将来にも関わります。
とにかく今から話すことを聞いて
お義父さんのお考えを
聞かせてください。」
瑛太の父
「はい、、もちろんです。」
それから成美さんの父親は
瑛太の不倫について話し始めたが
ホームパーティーでの出来事、
そこでお義母さんとも電話で話したこと
今日の会社でのことなど
いつしか成美さんが話していて
その間瑛太の父は
時々驚いた声を上げつつも
それ以外は
ただひたすら黙って、聞き続けていた。
合間にリアクションがなかったことで
むしろ淡々と説明が出来て
もうそれだけで、
30分以上経過していた。
成美さん
「そんなわけで、、今日もまた
瑛太さんから着信がありましたが
折り返しの電話をする前に
先にお義父さんに、
お電話をさせていただきました、、」
瑛太の父
「……はい、、えぇと、、、」
成美さんの父
「あの、、ここまで聞いてもらって
どう思われますか。」
瑛太の父
「……どう、、、」
ほんの少しだけ、沈黙が流れる。
瑛太の父
「……いや、、もう、、
何と言ったらいいか、、
全然、現実的じゃないというか
本当に、息子や家内がそんな・・」
顔は見えていないが
呆然としている様子が伺える。
成美さんの父
「…本当に何も、
ご存知なかったんですか？」
瑛太の父
「何もというか、、
…瑛太がこの家を出た後のことは、
瑛太からも家内からも、、
いいようにしか
聞いたことなかったんですよ、、
特に瑛太の仕事のことは
…あいつも頑張ってるなって
ずっと思ってましたし、、
成美さんと結婚してからも
ハルキも生まれて
孫は可愛いし、、なんか、、
こんなことって、、」
瑛太の父は、
どれだけ蚊帳の外で
生きていたのだろう。
一緒に生活していれば
揉めそうな生活の義母なのに
早々にお義父さんが自分の部屋に
引きこもる生活を始めていたので
ずっと、気付けなかったのか？
成美さんの父
「もちろんわたしも、
娘からこんなこと聞かされるまでは
知らなかったことばかりですよ。
娘はずっと、
私たちに心配かけないようにと
黙ってきたんです。」
そう言う父親と目が合って
成美さんは急に、涙が溢れてきた。
父親が、１回頷いてみせる。
成美さんの父
「だけど、、、お義父さん。
もう、知らなかったでは
済まされないです。
わたしは、娘のこともハルキのことも
どんなことをしても守りたいんです。
父親として。
だからあなたも、父親として
立ち上がってくださいよ！
あの瑛太くんを引っ叩けるのは、
お義父さんしかいないんですよ！」
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※せっかく昨日始めたROOMですが、
