登場人物

● 芽衣:今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。ジェシカとは仕事のパートナー。

 

●小林成美:5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。夫のモラハラに一人悩み、苦しんでいたが、ジェシカさんのホームパーティーで、皆が知ることになる。

 

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。

 

●太田花子:ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、ホームパーティーで暴露されたが、それでも瑛太への気持ちが断ち切れない。

 

● 萌: 成美さんの友達だが、瑛太と不倫をしていた。ホームパーティーで、徐々に萌のことがわかってくる。

 

● ジェシカ:瑛太の上司で、芽衣の仕事のパートナー。結婚していて、日本人のご主人と暮らす自宅では、ホームパーティーを開くのが好き。

 

 

 

成美さんに妊娠が分かり

それを瑛太に伝えた際

 

名前は義母がつける。

それが出来ないなら産むなと

そう言われた。

 

 


 

芽衣

「太田さん。

 

 太田さんも出産したら

 名前はお義母さんが

 つけることになるようですが

 

 それはいいんですか?」

 

 

 

 

太田花子

「それは・・

 いいんじゃないですか。

 

 だって今だって

 すごくいい名前ですよね。

 

 変な名前なら困りましたけど

 ちゃんと考えて

 付けてくださってるじゃないですか。」

 

 

 

 

そりゃそうだろうと言わんばかりに

瑛太がふふんと笑う。

 

 

 

 

「太田さんはお子さんの名前も

 知ってるんですね。」

 

 

 

 

太田花子

「それは瑛太さんの会話に

 時々出てきていたので…」

 

 

 

 

瑛太

「会社の人が

 息子の名前を知っているのは

 当然でしょう?」

 

 

 

 

ただの会社の人ならそうだが

不倫相手がとわかると

嫌悪感が半端ないんだが。

 

 

 

 

「そうですか。



 じゃあ成美さん、妊娠中のこと

 もう少し教えてください。」

 

 

 

 

成美さんは頷いた。

 

 

 

 

 

成美さん

「…これはお義母さんの

 話にもなるんですが

 

 妊娠してすぐに私は

 つわりがひどくなってしまって

 

 一時的に食べられないものが

 増えてしまったんですけど

 それを瑛太さんがお義母さんに

 話したんです。

 

 そしたらお義母さんが

 うちにやってきて

 大量に、牛肉というか

 生肉を持ってきました。」

 

 

 

 

大量の生肉・・

 



 

「つわりが酷い時なら、

 もうそのワードを聞いただけでも

 吐き気がしそうですが・・」

 

 

 

 

成美さん

「もう、まさにそうです。

 

 それをみただけで

 吐き気が止まらなくて、、


 調理することすら辛くて…

 

(すいません、

 今私は食べられないですが

 これは瑛太さんにしっかり

 お出しさせていただきます)


 って言ったんです…」





太田花子

「……」

 

  



成美さん

「でも、そしたら…



(そんなこと言ってたら

 赤ちゃんが成長しないでしょ。

 

 あなたが痩せて、

 子供が障害のある子になったら

 どうするの?


 瑛太にそんな苦労させないでよ。

 いいから、今日は私が料理するから

 食べなさい、ね。)

 

 って言われました、、、



 口調こそ優しかったですが

 これは…辛かったです…」

 


 

 

え?



妊娠初期のつわりで

食べられないことが原因で


赤ちゃんが育たない?


障害?



瑛太に苦労させるな?





「瑛太さん、、、

 

 これを聞いて、

 どう思われますか、、


 というよりこの時

 どうされたんですか。」



  


すると




瑛太

「……あんまり覚えてないですが、


 まぁ、

 母さんが言うように

 妊婦こそ栄養をつけないと

 ダメなんじゃないかとは

 思いますよね。」

 


 

成美さんのマタニティライフが

とにかく辛く、苦しかったのは

つわりのせいじゃない。




この、親子が原因だ。


 




  


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