登場人物

● 芽衣:今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。ジェシカとは仕事のパートナー。

 

●小林成美:5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。夫のモラハラに一人悩み、苦しんでいたが、ジェシカさんのホームパーティーで、皆が知ることになる。

 

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。

 

●太田花子:ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、ホームパーティーで暴露されたが、それでも瑛太への気持ちが断ち切れない。

 

● 萌: 成美さんの友達だが、瑛太と不倫をしていた。ホームパーティーで、徐々に萌のことがわかってくる。

 

● ジェシカ:瑛太の上司で、芽衣の仕事のパートナー。結婚していて、日本人のご主人と暮らす自宅では、ホームパーティーを開くのが好き。

 

 

 

成美さんと私がカフェに着くと

芽衣が出てきてくれていた。

 

 

 

そうして私たちはそのまま、

 

瑛太と太田花子の席まで

3人で近づいていく。

 

 

 

 

 

太田花子

「えっ。」

 

 

 

 

瑛太は背中越しで

近く私たちが見えず、

 

先に気づいた太田花子が

慌てすぎて席を立ったので

 

瑛太が振り向いて

それはもう驚いた表情をした。

 

 

 

 

 

芽衣

「太田さん、瑛太さんと二人で

 なんの話を?」

 

 

 

 

太田花子

「それはっ

 

 もちろん、仕事の話です。」

 

 

 

 

 

芽衣

「瑛太さん、本当ですか?」

 

 

 

 

 

瑛太

「はい、本当ですよ。」

 

 

 

 

瑛太はすぐに

ポーカーフェイスに戻り

こちらの誰の顔も見ないで

頷いて見せた。

 

 

 

 

「そうですか、あの、私たち

 少しご一緒してもいいですか。」

 

 

 

 

すると

 

 

 

 

瑛太

「あぁ、いいですよ。

 

 わたしはもう今ちょうど

 先に出るところでしたけど。」

 

 

 

 

瑛太が財布から

お札を出そうとしている。

 

 

 

 

 

芽衣

「太田さんのことを

   ここに残してですか?」

 

 

 

 

私が咄嗟に太田さんの方を見ると

まだ立ったまま、俯いている。

 

 

 

 

 

 

瑛太

「残すとか残さないとか

 そういう話じゃないですし。」

 

 

 

 

 

 

芽衣

「太田さん、いいの?」

 

 

 

 

 

すると芽衣は

そこの席に強引に座り

 

私と成美さんも

つられるように座り

 

最後に太田花子が項垂れるように

黙って腰を下ろした。

 

 

 

 

 

瑛太

「こんなところまで来て

 一体なんですか。

 

 成美、

   俺を迎えに来たのか?」

 

 

 

 

 

 

 

WHY。

 

 

 

 

 

 

 

成美さん

「そうよって言ったら

 

 あなたはここに太田さんを残して

 私と一緒に帰るつもり?」

 

 

 

 

 

瑛太

当たり前だろう。

   夫婦なんだから。

 

 同じ家に帰るもんだよ。」

 

 

 

 

何このサイコパスは。

 

 

 

太田花子が、またこんな顔して

見事にフリーズしてるじゃないか。

 

 

 

 

このカフェに自ら

太田花子を呼んでおいて

太田花子の家に行くとまで

LINEで書いてあって

 

 

それなのに成美さんが来たら

この掌返し。

 

 

 

 

 

 

芽衣

「あの……

 太田さんはいつになったら

 目を覚ませるんですかね…

 

 

 どうしてこんな風な扱いで

 それでもこの人に

 しがみつこうとするのか…」

 

 

 

 

芽衣は深ーくため息をつくと

瑛太に向かって言った。

 

 

 

 

芽衣

「えっと、、、

 

 二人は気づいてなかったですけど、

 私は今来たばかりじゃないんです。

 

 もう何十分も前からここにいて

 二人の会話も

 聞こえてましたよ。」

 

 

 

 

太田花子

「……」

 

 

 

 

芽衣

「それでこのあとは瑛太さんが

 太田さんの家に

 行くことになってたじゃないですか。

 

 それが、成美さんが来た途端に

 いとも簡単に

 (夫婦なんだから)って、、

 

 

 瑛太さんは一体

 何がしたいんですか。」

 

 

 

 

 

すると

 

 

 

 

 

 

瑛太

「芽衣さん。

 

 

 盗み聞きですか?

 

 

 やっていいことと

 悪いことがありますよ。

 

 それって、

 犯罪じゃないですか?」

 

 

 

 

 

 

あらやだ。

 

 

 

 

 

ポカーン。

 

 

 

 

何を言っとるんだお前は。

 

 

 

 

 

成美さん

「こんな風に不倫しておいて

 自分の都合が悪くなったからって、、

 

 よくそんなことが

 言えるよね…」

 

 

 

 

その時

 

 

 

瑛太

「いやだって俺

 

 

 ここに成美が来ること

 

 

 

 想定出来てたから。」

 

 

 

 

 

はぁ?

 

 

 

 

 

 

瑛太

「それで結局は

 成美のヤキモチで

 いても立ってもいられなくて

 

 ここに来ちゃったわけだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇもう、この人の発言。

 

 

 

 

 

 

寒くて震えるんですけど!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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