登場人物
● 芽衣:今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。現在ジェシカと2人で、瑛太に探りを入れている。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて、夫のモラハラを打ち明ける。
● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。
●太田花子:ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、本当はペラペラ人に話したい。
● 萌: 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。
● ジェシカ:瑛太と同じ会社で働いていて、瑛太の上司にあたる。今後しばらくの間、芽衣の仕事のパートナーになる予定。結婚していて、日本人のご主人と仲良く二人暮らし。
お手洗いから出て
真っ直ぐに私の方に
やってきた萌。
萌
「だって私、昔ですけど
瑛太さんに
こっぴどい
ふられ方したんですもん!」
あー、
なんかそんなこと言われたら
大江千里さんの歌に乗せて
歌いながら
尋ねたくなるぅぅー
っていうか、
1000%とか言われた時も
「君はセンパァーせんっ!」
と、
オメガトライブとカルロストシキ
したくなるうぅぅー。
と、そんなことをもし
アラフォー女子に正面切って
踊りながら意気揚々と伝えたりしたら
きっとドン引きだよね
目が点になるよねとか
勝手に頭が1人で
昭和プチパニック。
(落ち着け。まず踊るな。)
ちなみに大江千里さんの歌では
「Rain」が一番好きで
槇原敬之さん、藤井風さん
秦基博さんバージョン全部好き。
と、
物凄く関係ない話に発展しがち。
(そろそろ黙ろうか。)
私
「こっぴどい振られ方って
…それ、
いつのことですか?」
萌
「もー。パンダさんって
いきなりそういう質問するあたり
やっぱり鋭いですよね。」
いや、普通誰でも
気になるところでしょ。
私
「そう、、ですかね。」
いいから、はよ言えよ。
萌
「詳しくは忘れましたけど
ハルキくんが
生まれたばっかり
だったんで
4・5年前
ってところですかね。」
私
「え??」
萌
「もー、パンダさーん。
それって瑛太さんがもう
結婚した後じゃないかって
そういうツッコミは
今は無しですよー」
笑いながら、
肩をバンバンされる。
パスタ持ってるんだから
そういうのやめてくれよ。
(まだ食べてたのか。)
私
「わかりました(棒)
それで、
なんでそんな時期に
萌さんが振られるような
シュチュエーションに
なるんですか??
だって親友のご主人に
告白したりするような状況
普通ないですよね。」
ひとまずパスタのお皿は
そこに置いてみる。
(食べたから。)
萌
「パンダさんって結構
保守的ですよねー
(普通ない)って
何が普通かなんて
人それぞれじゃないですかー。」
私
「いや、そこはそんなに
人それぞれじゃ
ないと思いますけども。」
すると
萌
「だってこれ、
成美には言ってないですけど
告白も何も私たち、
やること
やってるんで。
それで私のこと振るって
それはちょっと
酷い話じゃないですか。」
え??
え?
…それは。
そうなってくるとまた
話が違う。
まさか太田花子のことを
すっ飛ばして
先にこんな話を聞くとは
夢にも思わなかった。
みんな、なんなの?
っていういうか瑛太よ、
あなた、なんなの?
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