登場人物

● 芽衣:今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。現在ジェシカと2人で、瑛太に探りを入れている。

 

●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて、夫のモラハラを打ち明ける。

 

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。

 

●太田花子:ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、本当はペラペラ人に話したい。

 

● 萌: 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。

 

● ジェシカ:瑛太と同じ会社で働いていて、瑛太の上司にあたる。今後しばらくの間、芽衣の仕事のパートナーになる予定。結婚していて、日本人のご主人と仲良く二人暮らし。


 

 

駅の近くの通りで

立ち止まって泣き出す成美さん。

 

 

私はこういう涙を

もう何度見てきただろう。

 

 

どうして彼女たちが

こんな風な傷つき方を

しなければいけないのだろう。

 

子育ても家庭のことも

皆必死に頑張って生きているのに。

 

 

 

「成美さん。

 

 

 考えるなと言っても 

 考えてしまうのはわかります。

 

 でも言います。

 

 親権のことは今は

 考えるのやめましょう。

 

 今からその大切な

 ハルキくんを

 迎えにいくんですから。」

 

 

 

 

成美さん

「はい、、そうですよね。」

 

 

 

そんなやりとりをしながら

私はその合間に何度も

携帯を見る。

 

 

成美さんとは一度別れたら

この件ではまた

こちらからのやりとりが

難しくなる。

 

 

その前に

今夜の太田花子と瑛太が

一体どうするつもりなのか

芽衣から連絡が来ないか

待っていたのだけれど

 

もう、タイムリミットだった。

 

 

 

成美さんは涙を拭いて

改札で別れる頃には

 

 

(今日、頑張りますね)

 

 

と、笑顔で手を振ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

芽衣から連絡があったのは

夕方になってからだった。

 

 

 

 

芽衣LINE

「今、太田花子から

 連絡がきたよ。

 

 

 今日は瑛太さんと職場で

 全然会うタイミングがなくて

 話せなかったらしい。

 

 だから

 今夜会ってくださいって

 LINEしたらしいけど

 

(今日は

 会って話す気持ちになれない。

 

 それに今夜は予定があるから

 無理だから)

 

 

 って断られたらしい。

 

 

 すごいのはさ、

 その返信で太田花子は

 

 

(無視されるかと思いましたけど

 瑛太さんからこうやって

 ちゃんと連絡が来たので

 今日はよしとします)

 

 

 だって。」

 

 

 

 

私LINE

「さすが、、鉄の心臓…

 

 突き放されてるのに

 その返信だけで満足なのか。」

 

 

 

 

芽衣LINE

「ホント、あの解釈の仕方、、

 少し間違えれば

 だいぶ危ないゾーンだよ。

 

 

 ちなみに太田花子は

 その返信に安心して

 

 

(奥様から私の話とか

 今日の報告って

 ありましたか?)

 

 

 ってことも聞いたらしくて」

 

 

 

 

 

私LINE

「おぉ・・そしたら?」

 

 

 

 

芽衣LINE

「(そんな報告ないし

  あっても話さないよ。

 

  夫婦で大した会話

  しないんだから。)

 

 

 って返ってきたって。」

 

 

 

 

 

私LINE

「何なのそれ、、

 またそれはそれで、

 太田花子にとっては

 思わせぶりじゃんね、、」

 

 

 

 

芽衣LINE

「もうそこは

 貫くんだと思うよ。

 

 思わせぶりを。

 

 

 昼間の電話ではさ

 もう俺たち終わりだくらい言って

 一方的に電話切ったのに

 結局こうして普通に

 LINEの返信してるしさ。

 

 

 そりゃあ太田花子も

 期待するよね。

 

 

 それにしても瑛太は今日

 本当に予定があるのかな。

 

 それともまっすぐ

 家に帰るつもりなのかな。」

 

 

 

 

私LINE

「成美さんがさ、もしかしたら

 今日は太田花子と瑛太が

 会うんじゃないかって

 予想してたみたいだけど

 

 断ったんなら、

 家に帰るんじゃないの?

 

 あー、、そこが今日中には

 真相を知れないあたり

 もどかしいけどね。」

 

 

 

 

夜になり、念のため深夜に私は

パソコンメールを開いてみたが

もちろん成美さんからの

メールは届いていなかった。

 

 

 

けれど翌朝しっかり

 

 

 

その日日記が

 

 

かなりの長文で、届いていた。

 

 

 

 

 

 

 

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