登場人物

● 芽衣:今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。現在ジェシカと2人で、瑛太に探りを入れている。

 

●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて、夫のモラハラを打ち明ける。

 

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。

 

●太田花子:ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、本当はペラペラ人に話したい。

 

● 萌: 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。

 

● ジェシカ:瑛太と同じ会社で働いていて、瑛太の上司にあたる。今後しばらくの間、芽衣の仕事のパートナーになる予定。結婚していて、日本人のご主人と仲良く二人暮らし。

 

 


料理が運ばれてきて

キャピる四十路の女2人の隣で

 

写真を撮り始める、

成美さんと太田花子。

 

 

私は、成美さんの携帯画面を

ちらりと覗く。

 

 

 

 

「やっぱり成美さんって

 写真上手ですね。

 

 これは、インスタと

 ご主人用ですか?」

 

 

 

 

成美さん

「はい、そうです。

 (にっこり)

 

 

 

 

芽衣

「ご主人用って??」

 

 

 

 

「成美さんっていつも

 その日何をしていたか

 ちゃんとご主人に

 報告するんですよね。」

 

 

 

成美さん

「そうなんです。

 

 出掛けた時は必ず

 どこで何をしたのか

 報告してるので、、。」

 

 

 

「私そんなの、

 ほとんどしたことないなぁ。

 

 ご主人って成美さんのこと

 すっごく

 気にかけてるんですね。」

 

 

 

 

太田花子

「……それってご主人の方から

 毎回送ってって

 言われるんですか?」

 

 

 

 

やっぱり口を挟まずには

いられないようだ。

 

 

 

 

成美さん

「そうですね。

 

 まぁ毎回というか、

 もう日課になってるので

 

 いつも通りの

 ことなんですけどね。」

 

 

 

 

送らないと

ブチギレられるとは

今は言えない。

 

 

 

 

成美さん

「今日は芽衣さんと

 太田さんにお会いしたって

 主人に報告しなきゃですね。」

 

 

 

 

太田花子

「私も社内に戻ったら、

 小林さんにお会いするので

 お伝えしておきます。」

 

 

 

そう言いながら太田花子は

携帯をいじっている。

 

 

 

もしかしたらすでにもう

先に瑛太に

LINEを送ったのかもしれないが

 

それを瑛太は

どんな気持ちで見るのだろう。

 

 

この後成美さんからも

届くはずのLINEを。

 

 

 

 

 

芽衣

「さぁ、 

 食べましょ食べましょ!」

 

 

 

「そうですね。」

 

 

 

それから私たちは

たわいのない話に切り替えて

食事を始めた。

 

 

 

しかし、ほんの数分くらいしか

経過していない時に

 

 

 

 

太田花子

「あっ、すみません。」

 

 

 

太田花子の携帯が鳴り

ガタッと立ち上がる。

 

 

 

 

太田花子

「ちょっと職場から電話で、、」

 

 

 

 

芽衣

「え?今?

 

 冷めちゃうから

 食べた後でも別に、、」

 

 

 

 

太田花子

「いえっ、すぐ戻るんで」

 

 

 

太田花子は慌てて席を立って

一旦外に出た。

 

 

 

 

 

 

 

私・芽衣・成美さん

「……」

 

 

 

 

一瞬私たちの間に

沈黙が流れる。

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

成美さん

「…あの電話多分、

 夫ですよね。」

 

 

 

 

芽衣

「そう。。だと思います。」

 

 

 

 

「写真を撮った後すぐに

 携帯いじってたましたからね

 

 あれ、ご主人に

 送ったんでしょうね。」

 

 

 

 

芽衣

「ひとまず

 今の時点での会話が

 太田さんから伝わったとしても

 

 芽衣さんが何か

 言われるようなことは

 何もないですから。」

 

 

 

 

「そうそう。

 

 

 それにしてもあの電話が

 本当に瑛太さんだったとしたら

 

 この速さで電話って

 相当驚いてる証拠ですよ。

 

 だって普通は、

 一緒にいるってわかってて

 電話かかってこないですもん。」

 

 

 

 

成美さん

「多分彼女に、

 余計なこと言うなよって

 念を押してるんだと思います。

 

 

 私もよく、一緒に出かける時は

 お義母さんとか

 夫の友人に会う前は

 

 余計なこと言うなよって

 いつも言われますからね。」

 

 

 

 

芽衣

「もうすでにかなり

 余計なこと

 言ってましたけどね。

 

 

 成美さんはもうご主人に

 LINEしたんですか?」

 

 

 

 

成美さん

「いえまだでしたけど

 今、送ってみましょうか。

 

 芽衣さんたちと

 バッタリ会ったよって。」

 

 

 

 

「そうですね。そこに

 

(太田さんって面白い人ね。

 結構あなたのこと

 色々聞かれたわよ)

 

 

 とも、書いてみては。」

 

 

 

 

成美さん

「そうですね、そうします。」

 

 

 

 

芽衣

「ランチが終わって

 太田さんと2人きりになったら

 

 さっきの電話、 

 瑛太さんだったんでしょ?って

 

 聞いておくからね。」

 

 

 

 

 

なんて話しながら

すでに5分くらい経過したけれど

 

太田花子はまだ

戻ってきていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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