登場人物

● 芽衣:今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。現在ジェシカと2人で、瑛太に探りを入れている。

 

●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて、夫のモラハラを打ち明ける。

 

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。モラハラ男でマザコン、不倫男だった。

 

●太田花子:ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。瑛太との不倫を、本当はペラペラ人に話したい。

 

● 萌: 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。

 

● ジェシカ:瑛太と同じ会社で働いていて、瑛太の上司にあたる。今後しばらくの間、芽衣の仕事のパートナーになる予定。結婚していて、日本人のご主人と仲良く二人暮らし。


 

 

成美さんと私が

わざわざオフィス街の

ランチで賑わう時間帯の

飲食店にいたのには

 

 

もちろんわけがある。

 

 

 

 


 

芽衣

「えっ!パンダじゃーん。

 

どうして

ここにいるのぉー!?」

 

 

 

 

私の座る目線の先から

手を振りながら、

笑顔で近づいてくる芽衣。

 

 

 

 

 

「えっ、芽衣ーー!

 

 芽衣こそどうして、、?

 

 私はここでランち、、」

 

 

 

 

芽衣

「あっ。」

 

 

 

 

私が話している途中で

成美さんに気づい(たフリし)

声を上げる芽衣。

 

 

 

 

 

成美さん

「えっ??芽衣さん!?

 

 お久しぶりです!!

 えーー!偶然ですね!!」

 

 

 

 

キラキラのお目目で立ち上がり

今日もくるくるに巻いた髪で

芽衣を見つめる成美さん。

 

 

 

 

 

芽衣

「えっ、いやほんとに

 偶然すぎるというかっ!

 

 なんで2人が一緒にっ」

 

 

 

 

 

芽衣が後ろの太田花子を見ると

ニコニコしながら

その様子を見ている。



 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

太田花子

「芽衣さん、お友達ですか?」

(ニコニコニコニコ)

 

 

 

 

 

芽衣

「あっ、えっと。うん。

 

 そうですね、こっちは

 私の学生時代からの友達で

 

 

 そしてこちらは、

 

 えっと

 

 

 

 

 

 …小林さんの

 奥さまです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

太田花子

「えっ・・」

 

 

 

 

 

演技派の芽衣が

なんとなく焦ったそぶりで

成美さんを紹介する。

 

芽衣にとってもここは

とても気まずい

状態じゃなければならない。

 

 

だってここで

瑛太との関係を知っているのは

芽衣だけですものね。

 

 

 

 

 

 

本当は、あなたたちのこと

 

こっちも

知っているけど。

 

 

 

 

 

 

 

芽衣

「パンダ、成美さん、、こちらは

 ジェシカやご主人の会社で

 働いている、

 太田花子さんです。」

 

 

 

 

成美さん

「あぁ!そうなんですねー!

 

 それはそれは初めまして!

 いつも主人

 お世話になってますー!」

 

 

 

 

 

この主人というワードは

太田花子のような女にとって

爆発力がすごいんだろうな。

 

 

 

 

それに

 

 

私はもう慣れたが

そういえば成美さんの話し方って

特に初対面の人には

 

ちょっと誤解されるよと思うくらい

キャピキャピした印象を与える。

 

 

 

私も初めて出会ったときは

若干、いや結構引いたもので。

 

 

 

恋のから騒ぎの前列に座って

女子からはアレだと思われがちな

そんな女子にも見えるので


つまり結局可愛いので

嫉妬も誤解も生みやすいわけで

(羨ましい。←あ。つい心の声が。)

 

 

だからまさかこんな雰囲気で

実は夫のモラハラに悩んでいたり

 

料理を1日何十品目も

義務のように作らされているような

苦労している感じが

見えなかったりするのだ。

 

 

 

 

太田花子は

あからさまに成美さんのことを

上から下まで見たかと思うと

 

 

 

 

太田花子

「あっ、こちらこそ

 いつもご主人には、、

 

 お世話になっております。



 太田と申します。」

 

 

 

流石ににっこりとは

笑えないようで

少し顔が引きつっていた。

 

 

 

 

まさかこれが事前に

セッティングされたものだとは

 

思いますまい。

 

 

 

 

 

太田花子さん。

 

 

 

大人を舐めたら

あきませんよ。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

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