登場人物

● 芽衣:今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。現在ジェシカと2人で、瑛太に探りを入れている。

●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて…

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。どうやらモラハラ気味なようだが…

●太田花子:ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。

● 萌: 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。

● ジェシカ:瑛太と同じ会社で働いていて、瑛太の上司にあたる。今後しばらくの間、芽衣の仕事のパートナーになる予定。結婚していて、日本人のご主人と仲良く二人暮らし。現在瑛太にカマかけ中だが、もちろん夫が不倫をしているなんていう話は嘘です。

 

 

 

 

成美さんの

その日日記を見てから数日後

 

私と成美さんは、

瑛太対策のためだけに

インスタ映えのしそうなカフェで

待ち合わせをした。

 

 

やはり今日も

写真を送らなければいけないからだ。

 

 

 

まずは2人で、

可愛いケーキとドリンクを頼み

フワフワしたクッションのある

お洒落なソファーに座り

一緒に写真を撮り

それを瑛太に送る。

 

 

 

そのあとインスタ用に

成美さんはひたすら

角度を変えながら写真を撮る。

 

 

 

 

成美さん

「なんか、、本当に

 ごめんなさい・・

 

 離婚出来たら真っ先に

 やめようと思っていることが

 

 この、キラキラした

 インスタグラムの投稿ですね。」

 

 

 

 

「私のことは気にしないで

 写真撮ってください。

 

 ちゃんと事情わかってるんで

 大丈夫ですよ。

 

 写真のクオリティーが落ちてると

 なんか言われそうですしね。」

 

 

 

 

成美

「そうですね、すいません、、

 

 

 でも、、なんかこうしてる

 時間ももったいないっていうか

 

 早くパンダさんのお話が

 聞きたいのに、、」

 

 

 

 

それから程なくして

成美さんの撮影が終わる。

 

 

もし、

ホットティーを頼んでいたなら

冷めてしまうくらいの時間は

余裕で過ぎていた。

 

 

 

 

 

成美さん

「……すいません・・」

 

 

 

 

成美さんはずっと

謝り続けている。

 

 

初めて会ったときの

ちょっと失礼だった発言が

嘘みたいだ。

 

 

 

 

「いいからいいからー

 

 

 それで、、」

 

 

 

 

私は早速、

芽衣から細かく聞いていた

瑛太と太田のことを

成美さんに伝えた。

 

 

成美さんは時折、

目をぐっと開いて驚いたり

ため息をついたりしながら

 

それでも落ち着いて、

聞いてくれていた。

 

 

 

 

成美さん

「ジェシカさんと成美さん、

 そこまでしてくださったんですね、、

 

 咄嗟の思いつきすごいです。

 

 

 あと。。。

 

 

 なんかもう、、

 バカですね、夫は、、」

 

 

 

 

「芽衣がいうにはずっと

 瑛太さんは動揺もせず

 話を聞いていたそうですからね。」

 

 

 

 

成美さん

「……それで、旅行の行き先を

 あっさり沖縄に変えるなんて、、

 すごいことしますよね、、

 

 やっぱりそのうち1日は

 その太田花子と過ごすことは

 間違いなさそうですね・・」

 

 

 

 

「そうですね、、」

 

 

 

すると成美さんが

一度唇を噛んで、

首を左右に振る。

 

 

 

 

成美さん

「…夫は私に、

 

 

(俺が久しぶりの友達に

 会いたいって言ってるのに

 その理解も出来ないのか?

  

 友達を侮辱する気か!)

 

 

 ってキレたんですよ?

 

 

 それが、その女と

 わざわざ沖縄で逢引するために

 キレたんだと思うと

 

 …許せないです。。

 

 

 …思い出すだけで、

 腹が立ち過ぎて、、、なんかもう

 涙が出そうです!」

 

 

 

 

「……そうですよね。

 

 

 逆ギレって、、

 本当許せないですね、、」

 

 

 

 

 

成美さん

「…パンダさん。

 

 

 私はまず、何からすれば

 いいでしょうか。

 

 …沖縄で夫が出かけるとき

 探偵でも

 つけるべきでしょうか。」

 

 

 

 

それを聞いて、今度は私が

首を左右に振った。

 

 

 

 

 

「成美さん。

 

 沖縄で探偵つけるって

 その日までにまだ

 

 何十日も、我慢しないと

 いけないじゃないですか。

 

 

 そんなの 

 ダメです。

 

 

 

   沖縄に行く前に

 

 

 

 

あの2人を

終わらせましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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