登場人物
● 芽衣 ：今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私（パンダ）の高校時代からの友人。
●小林成美：ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。５歳の息子さん（ハルキくん）がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて…
● 小林瑛太：成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。どうやらモラハラ気味なようだが…
●太田花子：ジェシカと瑛太と同じ会社で働く、派遣社員の女性。
● 萌: 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。
● ジェシカ：瑛太と同じ会社で働いていて、瑛太の上司にあたる。今後しばらくの間、芽衣の仕事のパートナーになる予定。結婚していて、ご主人と二人暮らし。
芽衣とジェシカは
事前に打ち合わせていた通り
次の大型連休についての計画を
瑛太たちの前で話し始めるが
瑛太は表情一つ変えない。
瑛太
「へぇ2人とも、
すごい偶然ですねぇ。
いつから、何泊くらい
行かれるんですか？」
ジェシカ
「私は連休中ずっと
行こうかなって思って。」
日にちはあえて
フワッと伝える。
だって本当は行かないし
日にちを伝えたら
ずらしそうだし。
芽衣
「私もそうしようかなって
思ってたんだけど、
それならジェシカ、1日くらい
一緒に飲む？
ご主人さえ良ければ。」
ジェシカ
「もちろん！
夫がダメって言っても
1人ででも行くわよ！」
芽衣
「あ、いやいや。流石に
海外旅行先で夫婦別行動は
ありえないよー（笑）
ねぇ、太田さん？
海外旅行先でパートナーに
置いて行かれたらどうします？
辛いですよね（笑）」
ジェシカと芽衣の筋書きが
とってもナチュラルですごい。
太田花子
「さすがに海外って、
それは辛いですよ。
理由関係なく、、」
ほぉ。
芽衣
「ほらージェシカー。
やっぱりそうでしょー。
だから絶対に
ご主人と2人でね！」
ジェシカ
「もちろん置いていくなんて
私は夫が大事なんだから、
冗談ダヨー（笑）
それくらい、
芽衣と飲みたいって
そういう意味だから！
それで」
瑛太
「2人は、
どこのホテルに
泊まるんですか？」
ジェシカがその勢いで
あなたは海外で
奥さんを置いて
出かけるなんてことあるの？
そう聞こうと思ったら、
先に瑛太に質問をされた。
ホテルの名前ねぇ。
それを知ったらあなたたちは、
ちょっと離れた場所に
泊まるんですか？
芽衣
「ホテルの名前、、
なんだったかなー
って瑛太さん、
セブ詳しいんですか？
もしやお勧めあります？」
瑛太
「あぁ、いやいや。
海外って有名なホテル
沢山あるから
どうなのかなって思って。
旅行に行ったら是非、
感想聞かせてくださいね。」
芽衣
「もちろんですよー
とはいえもしかしたら
友達がものすごく気まぐれなんで
グアムとかに、行き先
変えちゃうかもしれないんですけどね。
もしかしたら
リゾート全然関係なく
台湾とかに、
なっちゃうかもしれないですし。」
と、別の行き先で
ジャブも打ってみる。
太田花子
「そんな1ヶ月前とかでも
…航空券取れるんですか？
大型連休ってもう結構
埋まってる気が・・・」
オォ、なかなか鋭い。
芽衣
「そうそう、だから意味がもう
チケットを取る期限としては
ギリギリだから
女友達にも
早くして欲しいんですよねー。
瑛太さん、家族旅行に行くなら
瑛太さんも
急がなきゃですね！」
瑛太さん
「そうですねー。
あ、それはそうとジェシカ、
ちょっとさっきの
プロジェクトの話に戻るけど」
やっぱりこの話をすると
瑛太は話題を逸らす。
一回仕事の話になると
また旅行の会話に戻すのは
難しい。
ジェシカと芽衣は
一旦仕事の話をして
次の一手に出ることにした。
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