登場人物
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて…
● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。どうやらモラハラ気味なようだが…
● 萌さん : 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパートナーになる予定。
成美さんの自宅を出て
私は電車に乗る。
芽衣には今日あった出来事を
いくつかに分けて
LINEしていたら
芽衣LINE
「ごめんね、
ずっと会議が立て込んでて。
今は間の小休憩なんだけど
びっくりして返信してる。
しかも今の会議に
瑛太さんも一緒だよ。
とっても立派なプレゼンを
したあとだったけど
やっぱり、ただの最低男だったか。」
芽衣から返信がきた。
私LINE
「会議、一緒なんだ・・。
あのさ、今日の夜は遅くなるって
瑛太から成美さんに
連絡きたんだけど
チームのみんなで
飲みに行くって話になってる?」
芽衣LINE
「いや、そんなことにはなってない。
もしかしたら
クライアントさんと
行くのかもしれないから
わからないけど。」
私LINE
「あのさ、、、まさか
あとをつけるなんて、
無理だよね。」
一応聞いてみる。
芽衣LINE
「私、この会議の後も
別の打ち合わせがあるから
さすがに無理だ…
ごめんね。
せめて誰に会うかくらい
知りたいよね・・」
やっぱりドラマのように
そんなに都合のいい展開など
あるわけがない。
私LINE
「こっちこそ
変なこと聞いてごめん。
成美さん明日の朝、
ゴムが減ってるか
確認するって言ってた。
だけどさ、、そんな
そんなこと考えながら
今日何も手掛かりがないまま
息子くんと2人で過ごすなんて
…辛すぎるよね・・・
あーもう、
何もできなくてもどかしい!!」
私は静かな電車の中で1人
LINEの中で、必死に叫んでいた。
芽衣LINE
「そうだよね、、、うーん。
待ってね、今また
会議に戻らなきゃだけど
瑛太の顔見ながら
過ごさなきゃいけないけど
考える。
考えるから、待ってて。
っていうか、会議してくるから
待ってて。」
芽衣からのLINEが
そこで途切れた。
あぁ、今回こそは
なんの太刀打ちも出来ない。
やっぱり探偵しかない?
瑛太の親や兄弟は?
そこに伝えてみる?
いや、モラハラ男の親は大概
あてにならない。
モラハラモンスターに
育ててしまうような家庭環境。
親に相談しても、
むしろバカ息子の擁護をするか
キレる息子を恐れていて、
何の手出しも出来ないかの
どちらかになる。
いずれにしても、解決にはならない。
私は無力な人差し指で、
「探偵・浮気調査」と検索してみる。
結果が出なければ費用はかからない。
格安。
検索の上の方には
そんな感じで出てくるが
数がありすぎて、
どこにいけばいいんだろう。
そんなことを思いながら
数時間後。
芽衣LINE
「今日、ジェシカと私
飲みに行くことにした。
パンダ。ジェシカに瑛太のこと
話してもいいか
成美さんに聞いておいてもらえる?」
芽衣のこの時の判断が
この後の展開を、
大きく動かすことになった。
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