登場人物
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて…
● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。どうやらモラハラ気味なようだが…
● 萌さん : 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパートナーになる予定。
日曜日。
私と芽衣は
萌との待ち合わせ時間より
1時間早くきて、
成美さんのことについて話していたが
あっという間に1時間が過ぎて、
萌がやってきた。
萌
「あっ、もうお二人
揃ってたんですね!
すいません!
お待たせしてしまってー」
芽衣
「あ、いやいや全然。」
萌は、前回と違って
かなりカジュアルだったが
それでもなんとなく
気合の入った服装だった。
それからちょっとした
雑談などをしながら、
ランチのセットを注文する。
萌
「それで、
芽衣さんとパンダさんって
いつからの仲なんですか?」
しばらくは萌の方から
私たちの関係性について
質問責めになる。
萌
「地方から出てきて
仲のいい女友達がいるって
すっごく羨ましいですねー」
ランチのプレートを
半分以上食べ終わっていた頃
これからの展開のために
やっといい質問が来た。
私
「それでいうと
成美さんと萌さんも
すごく仲がいいんですよね。」
萌
「あっ、うーん、はい。
そうだったんですけど…
でも、、ほらあの、
前にパンダさんに相談した…」
私
「あぁ、不倫の話ですね。」
萌
「そうなんですよ。
だから、仲はいいですけど
…そこはちょっとやっぱり…」
萌が、節目がちに
落ち込んだような顔をする。
芽衣
「確か成美さんの不倫相手は
パーソナルジムの
トレーナーの方でしたよね。」
萌
「そうですそうです。
でもあの日、
ご主人に伝えて欲しいなんて
急にあんなこと言って
すいませんでした。
後でよく考えたんですけど
もしそんなことしたら
成美夫婦は
ぐっちゃぐちゃになりますよね。」
私
「まぁ、、そう、、
なんですかねぇ。」
私は一旦、
手に持っていたフォークを置く。
そして
私
「…ちなみにですが、
それ、
ホントですか?
(ニコニコニコニコ)」
萌
「えっ?」
笑顔でドストレートを投げてみたら
萌がとても、驚いた顔をした。
私もこの時は、
とっても手探りで会話をしているが
とにかく無邪気に
色々聞いてみようと心に決めている。
私
「あ、いやなんか
前回のパーティーの後
成美さんのSNSに
すっごく興味が湧いたので
結構遡って見てみたんですけど、
成美さんって結構
SNSの更新も多いし
家のこと、完璧って感じだし
幼稚園って
早くお迎えに行くんでしょうし
いつ不倫する時間あるんだろうって
不思議に思っちゃって。」
芽衣
「確かに私も
それは思ったかも。」
萌
「あぁ、でもそれはまぁSNSって
書きだめとか出来るんで
時間のある時に
たくさん書いておいて、後から
アップしてるんじゃないですかね。
パンダさんは、
忙しい中でのブログの更新
どうしてるんですか?」
あ、話題を逸らそうとしている。
私
「私は毎日仕事してるので
その移動中に結構
書くのが捗るんですよ。
でも、私のブログって
ほとんど写真を撮らないので
書いたらすぐアップ出来ますけど
インスタとかってその1枚のために
何度も同じ場所撮影して
すっごく時間が
かかりそうじゃないですか?
いつ、不倫なんて…
あ、もういっそのこと今度成美さんに
直接聞いてみようかな。」
萌
「えっ!それはっ
やめた方が
いいんじゃないですか?!
なんでパンダさんが
知ってるんですか?
ってなりません?」
やっぱりこの表情。
ちょっと顔が引きつっている。
私
「……あ、いや、
成美さんに聞きたいのは、
写真の撮り方とか
1つアップするのに
どのくらいの時間かけてるのかとか
そういうことですよ。」
萌
「あ、あぁ。」
芽衣
「でもパンダ。
不倫の話なら、
パンダの得意分野なんだから
成美さんにヒアリングして
たまには不倫している側の気持ちも
ブログに
載せてみたらいいんじゃない?
不倫のことも聞いてみるの
いい案だと思う!
(ニコニコニコニコ)」
さて、ここからまだまだ
私と芽衣の無邪気砲。
どんどん続きます。
私たちのターンは今、
始まったばかり。
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