登場人物

● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私(パンダ)の高校時代からの友人。

●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。しかし、その後私に相談のメールがきて…

● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。どうやらモラハラ気味なようだが…

● 萌さん : 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。

● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパートナーになる予定。

 

 

 

 

成美さんのその日日記、

たった1日分を読んだだけで

本当にイライラする。

 

 

どうしたらこの男に

ちゃんと制裁を与えることが

出来るんだろう。

 

 

 

 

それから数日、

成美さんからその日日記は

毎日更新されることになった。

 

 

 

 

〜○月●日のその日、日記。〜

 

【今日、ハルキが

 幼稚園に行っている間に

 SNSを更新した。

 

 内容は、この間家族で行った

 恵比寿の焼肉屋での写真。

 

 アップして1時間で、

 夫からLINEが入った。

 

(今日の写真のチョイス

 3枚目と4枚目を差し替えて。

 あれじゃあ俺の方がたくさん

 食べすぎてるみたいだろう。

 

 俺が焼肉焼いてるところと

 ハルキに食べさせてるところと

 後、成美にビール注いでるやつ

 

 それにして。)

 

 

 そうやってアップした後に

 言われたくなかったから

 朝の間に確認してと言ったのに

 めんどくさがって

 見なかったのは夫。

 

 それより、

 夫がアップしてと言った写真。

 全部写真の時だけしかやってない。

 

 私が焼いたものを

 1人でどんどん食べて

 

 食べ終わったら、

 (早くしろよ)と言いながら

 自分は携帯ゲーム。

 

 焼けば焼くほど

 ほとんど全部自分で食べてしまって

 私は全然食べる暇がないのに。

 

 見てくれた人は、

(こんな高級焼肉屋に

 連れて行ってくれて

 優しいご主人だね、羨ましい)って

 コメントをくれる。

 

 なんて虚しいんだろう。

 

 正直味なんて全然わからなかった。

 

 いつか自分の稼いだお金で

 ハルキと2人で、

 あのお店に行こう。】

 

 

 

 

数日間、こんな日記を読みながら

私は今度、

成美さんのお宅に伺う日のことを

考えていた。

 

 

この男に立ち向かうには、

ノープランではダメだ。

 

 

ある程度、

ちゃんと策を練らなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

その週の日曜日。

 

 

いよいよ萌とのランチ会。

 

 

待ち合わせは13時。

 

 

しかし私と芽衣は、

12時に待ち合わせた。

 

それはこの【その日、日記】を

見せる為だった。

 

 

 

 

 

芽衣

「なにこれ、完全にヤバイじゃん。

 

 瑛太さん、こんなやつなの?

 結構ショックなんだけど。」

 

 

 

 

芽衣の顔が、引きつっていた。

 

 

 

 

 

「…仕事上では、

 こんな感じ全然出さない?」

 

 

 

 

芽衣

「全然どころか、

 私が会ってる限りでは

 先輩にも後輩にも慕われてるし

 腰は低いしで、、、、

 

 ってまぁ私、

 このプロジェクト関連で

 初めて一緒に仕事してるわけだから

 そんなに色々深く

 知ってるわけじゃないけどさ…」

 

 

 

芽衣はそう言いながら、

成美さんのInstagramを開く。

 

 

 

芽衣

「まさかこの、

 素敵な家族写真の裏で

 

 実は成美さんが焼いたお肉を

 先に1人でバクバク食べて

 食べ終わったら携帯見て

 悪態ついてるなんて

 

 想像もつかないよね。

 

 その話を聞いた後で見ると

 なんか怖いよ。」

 

 

 

成美さんのInstagramは、

誰も顔出しはしていない。

 

 

 

「この美味しそうなお肉とか

 お酌してる写真とか

 

 もし顔写真付きだったとしたら

 どんな顔してたんだろうね。」

 

 

 

芽衣

「本当にそうだね・・

 

 

 それにしても、、

 会社でパワハラとかあれば

 ジェシカに相談したりするけど

 

 家庭のことを伝えたとして

 クビに出来たり

 するわけじゃないしね。

 

 むしろなんで知ってるんだって、

 成美さんへの風当たりが

 ますます強くなるし…」

 

 

 

「うん、、そこはひとまず

 来週成美さんの家に行くまでに

 ちょっと考えてみる。」

 

 

 

芽衣

「うん、、そうだね。」

 

 

 

そんな話をしていたら、

あっという間に1時間が過ぎて、

 

 

萌がやってきた。

 

 

 

 

 

 

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