登場人物
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。
しかし、その後私に相談のメールがきて…
● 小林瑛太:成美さんの夫で、ジェシカのビジネスパートナー。
どうやらモラハラ気味なようだが…
● 萌さん : 成美さんの友達。成美さんが不倫をしていると、私に伝えてきたが、その真相はまだわからない。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパート
ナーになる予定。
成美さんの話を聞けば聞くほど
本当は今すぐにでも
瑛太の持ち物などを調べるか
もはや成美さんの方が
実家に帰るなどした方がいいと
客観的には
思ってしまうのだが
当事者は、
そんなに簡単にはいかない。
それに
モラハラをする人の親が
正しい相談相手になった例も
私はそんなに聞いたことがない。
むしろ無関心か、
モラハラな子供のことを
庇い始めたりするだろう。
私
「……」
私はもう一度、
成美さんに確認をする。
私
「成美さん。
ご主人とは、本当に
別れる方向で、
考えてるんですよね?」
成美さん
「はい、、もう、今の生活から
ちゃんと抜け出して、
本来の自分に、戻りたいんです…
だって私の今の生活は
SNSの中も、家庭も
嘘だらけなので…」
私
「……」
成美さん
「正直、1度しかお会いしてない
パンダさんの
ご自宅まで会いに来て
…自分でももう何してるんだか
わからないです、、
区のどこかに連絡して
助けを求めたり
いやその前に、家族に相談、、
そうやって、
動けばいいんですよね。
私はただ、怖がって、逃げてるだけ、、
そんな生活で、
生きてる意味さえ
わからないんです。
でも、、、」
成美さんは言いながら、
涙をポロポロ流し始めた。
成美さん
「あんな人のせいで、
私の人生、、
負けたくないです…」
あぁ、もう。
こんな台詞を聞いてしまったらさ、
私に相談しに来た意味など
なんでもいい。
これもきっと私の運命。
私
「成美さん。
私は専門家じゃないです。
モラハラ男から逃げるために
一体どうしたらいいのか
不倫を暴く方法は
何がいいのか、わからないです。
だから、絶対に
なんとかしますなんて
全然言えないです。」
成美さん
「そう、、ですよね、、
ごめんなさい、
ごめんなさい、、、」
私
「でも。」
成美さん
「………」
私
「生きてる意味さえ
分からないなんて
…言わないで、、」
言いながら、
私の方が、泣けてきた。
この台詞は私にとってどうも
いつ誰から聞いても
しんどい言葉だな。
私
「私の人生、
負けたくないって
そう言ってる成美さんのこと
私と、
今勝手に思いつきましたけど
芽衣が一緒に
サポートしますから。」
そう言って、
平日の昼間のカフェで
ポロポロ泣く女2人。
成美さんは、なんか可愛いが
私なんか、
すぐ鼻が赤くなるんだから
四十路のトナカイさん。
ま、そんなことは
どうでもよしこちゃんで。
こうなったら、善は急げ。
まず今夜私は、
芽衣と萌に連絡をしよう。
もちろん芽衣には今日の話を伝え
萌には色々と
確認したいことがある。
っていうかそもそも芽衣の方が
私と何やら話したそうだったし。
そして、
私
「成美さん。
次は私が成美さんのお宅に
遊びに行かせていただいても
いいですか?」
成美さん
「えっ、もちろんですよ。
何か、考えがあるんですか?」
えっ、ない。
前からこのシリーズを読んでくださる
読者様ならご存知ですが
私に、考えなんて、
ない(なぜか偉そう。)
だって、
それはこれから
考えるので。
皆様なら、このモラハラ男
一体どうしますか。
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普段身につけるもので、若い頃は
個性的なものが結構好きだった私ですが、
あ、今も好きなんですが
なんだかシンプルで、小ぶりなネックレスが可愛い。
と、今は思う時期でして。
ダイヤモンドだと、お高いのでアレですので
(アレってなんだ。)
思っていた以上に、このさりげない輝きが素敵で
ゴージャスすぎず、上品で、とてもいいです
(上の二つのお写真は、HPからお借りしています。)