登場人物
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。
しかし、その後私に相談のメールがきて…
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
何かありそう。
● 萌さん : 成美の友達。成美が不倫をしていると、私に伝えて
きたが、その真相はまだわからない。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパート
ナーになる予定。
パンダ家の近くのカフェで
成美さんと2人。
ホームパーティーの時のように
成美さんは私に
質問を沢山投げかけてくる。
私
「成美さん自身がそう思って
連絡される分には
いいと思いますよ。」
ご主人に対しての
連絡の仕方について
私は素直にこう答えたが
成美さんはすぐに、顔を曇らせた。
成美さん
「……結婚してから、
夫に連絡したくてしたことは
…ほとんどないです・・・
もちろん結婚前は
LINEで繋がっていることが嬉しくて
休みの日とか、夜とか
会っていない時のことを
すぐに報告してたんですけど、
義務のようになってからは
…叱られないために
送ってる感じです。」
私
「叱られないためにって、
…その日の出来事を
LINEしないだけで、
なんか言われるんですか?」
成美さん
「はい。出かけてない時でも
掃除してるとか、
料理作るとか…
何か行動を起こすときは
だいたい…」
私
「……」
ホットティーに、
ミルクを多めに入れながら
ふと考えてみる。
確かに世の中一定数は
LINEやメールや電話が
大好きな人もいるからな。
私
「あの…それは
結婚前の成美さんが
マメなタイプだったのなら
成美さんの方は
お子さんが出来たことで
携帯とか
触っている場合じゃなくなりますけど
瑛太さんの方は日中何も
生活リズムは変わらないわけなので
成美さんの連絡が減るのが
物足りなくなっている
みたいな理由も
あるんですかね。」
成美
「そこは、パンダさんの
おっしゃる通りかもしれません。
付き合っていた頃なら
いくらでもLINEできましたから。
でも、、
今の夫は、私と楽しく
LINEをしたいとか
愛情があるからとか
そういう感じでは
ないんです…」
なるほど。
これはこうして上澄だけ
ちょこちょこ聞いていても
結局どういうことなのか
わからなくなりそうなので
やっぱりここは
最初から聞くべきなんだろうな。
私
「成美さん。
成美さんは私に、
弁護士さんを紹介欲しいって
おっしゃってましたけど
その目的は、離婚ですか。」
成美さん
「…それが
…わかりません・・・」
ん。
成美
「すいません、また
変なこと言って…
でも、わからないので、
自分の今の状況とか
頭とか、整理したくて
誰かに
ジャッジしてもらいたいんです…」
私
「…離婚するべきか、
どうかを、ですか?」
成美さん
「はい…」
私
「………
あの、じゃあ成美さん
今から私が、
いくつか質問するので
それに答えていって
いただけますか?」
成美さん
「わかりました。」
それから私はまず
・瑛太さんとの出会い
・結婚までに、
おや?と思うことはなかったのか
それを簡潔に答えて欲しいと伝えたら
成美さんは
瑛太さんとは7年前に、
飲み会で出会ったこと
最初の1年は
マメで優しくて
頭も良くて語学も堪能で
パーフェクトな男性だと思い
結婚するにはこの人しかいないと
確信していたと言った。
しかし、付き合って
1年ほど経過してからのこと。
この辺りから少しずつ、
おや?と思うことが
増えてきたと言う。
※この次のお話では、
その当時の成美さんと瑛太さんの
会話形式で進みます。
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