登場人物
● 相談者:萌さん。成美の友人で新婚さん。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパート
ナーになる予定。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
● 星野さん : 成美のママ友
きっと私のブログなど
読んでないことが浮き彫りになった
萌さんが
何が言いたいのかさっぱりわからず
私は、成美のことを
瑛太さんに話すことについて、
はっきりと断った。
萌さん
「パンダさんっ!!
そこをなんとかっ
出来ませんかっ!」
とか言われたけれど
私
「ひとまず、皆のところに
戻りましょうか。」
スルーすることにした。
◆
成美
「あぁ、パンダさんも萌も
ありがとう!!」
デザートを見て
目をキラキラとさせる成美。
ここから私が、もう何かを
どうにか出来る気なんか
一切しない。
変な1日だったけれど
もう私にこれ以上の
接点はないだろうな。
そう思いながら、
自分で持ってきたデザートを
パクパク食べる。
その時、
萌さん
「あの、せっかくの
お近づきのしるしに、、
みんなで
グループLINE作りませんか?」
私
「……」
やはりこの女が、
アクションを起こした。
ジェシカ
「イーネ!そうしましょう!」
芽衣
「そうですね。今日撮ってた
写真も送りたいし!」
いえ〜、私は遠慮します〜。
(クネクネ)
とか、
出来なかった私は、
ノーと言えない日本人です。
はい。
別にLINEを教えるくらい
普段はたわいもないことだが、
嫌な予感しかしない。
私はその場のノリに合わせて
グループLINEに参加する。
瑛太さん
「うちは、成美だけで
大丈夫ですよね。
女性だけの方が
やりとりしやすいこと
あるでしょうし。」
瑛太さんは、私たちのやりとりを
ニコニコ見ている。
芽衣
「あっ、成美さんの
LINEのプロフィール
家族写真なんですね。
素敵な写真ー」
芽衣にそう言われてよく見たら、
確かにアイコンが、
瑛太さんとお子さんと成美さんが
どこかの写真館で撮影した
淡い雰囲気の家族写真だった。
私
「あっ、本当だ。
素敵ですねー。」
それは素直にそう思った。
成美
「ありがとうございます。
息子の七五三の時の
写真なんですよ。」
そして萌さんのアイコンは
自分の写真。
芽衣は、海外で撮影した
どこぞの景色の写真。
私はもうズーーーっと昔から
パンダの写真。
このLINEのプロフィールとか
携帯の待受って
それぞれのキャラクターが出るもので
私や芽衣は、
自身や自分の身内を載せるのが
苦手なタイプ。
(いやとかではなくて。)
成美や萌さんは、
私たちとは真逆のタイプで
別にそれがどうという話じゃない。
そんなことより私は
モラハラかもしれない
瑛太さんとの家族写真が
アイコンになっていることに
ひとり勝手に、違和感を感じていた。
それから
ホームパーティーそのものは
主催のジェシカさんのおかげで
和やかな時間が過ぎて
だけど私は、
なんともモヤモヤした気持ちのまま
会はお開きにな…
る、前に、お手洗いに行った私。
洗面台で手を洗っていたら
「パンダさん!」
声をかけてきたのは、
成美だった。
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