登場人物
● 相談者:萌さん。成美の友人で新婚さん。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さん(ハルキくん)がいる。
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
● 星野さん : 成美のママ友達
成美と瑛太さんの会話を
盗み聞きのような形で
聞いてしまった私は
胸がざわざわしたままだった。
成美
「パンダさーん、
お待たせしましたー。
お手洗い、先に別の人が入ってて
思いの外長くなっちゃって
すいませーん。」
私
「……」
さっきのことはスルーすべきか、
話題に出すべきか。
私はまよ、、
う事とか別になくて、
サラッと聞いた。
私
「あの、私もさっきお手洗いに
行こうと思ったんですけど
途中で瑛太さんと
成美さんがいらっしゃったので…
すいません。
思わずさっきの話
聞いちゃいまして。」
成美
「えっ…さっきのって…
あ、えっ
あの…どこから…ですか…」
私
「えぇと…今日中に
リストを僕に送って
みたいな話のところ
でしたかね。」
成美
「…あぁ…すいません。
………」
私
「………」
成美
「………」
私
「いやあの、成美さん。
ご主人って、、、
成美さんと二人きりの時は
ああいう言い方です?」
成美
「……そう、ですね…
皆さんの前での印象とは
…違いますよね…」
私
「…ですね。
ちょっと気になるなー
っていう発言があったので…」
成美
「……そうですよね、
普通気になりますよね…
私も、、いつ言われても
慣れないですよ。
聞こえたかどうかわかりませんが
成美は暇だから
それくらいやれよって、、
毎日のように言われますけど、
あの人が目指す、
家事とか育児をやっていたら
いくら時間があっても
足りなくて…」
なんだろう、またまた違和感。
萌さんから聞いた話だと
成美はもっと上手く
やっているように聞こえたが
モラハラ夫に耐えられなくて
外で癒しを求めているのか?
家でのことは、
手抜きする暇もないのに?
私
「ちなみにですけど、
あの人が求める家事や育児って
例えばどういうものですか?」
成美
「例えば、、さっき話した
食事の品目とかは
もちろんですけど…」
その時成美が、
また周りをキョロキョロと見渡す。
私
「…成美さん。
さっきから気にしてるのは
ご主人の目線ですか?」
成美
「あぁ、、すいません。
わかっちゃいます…?
パンダさんの質問に、、
むしろ答えたいですけど、、
もし本人じゃなくても
誰かに聞かれてて
本人の耳に入ったら怖いなーって
思って…」
私
「怖いって……」
成美
「…うち、ややこしいんで…
あ、さっきの続きですけど、
例えば、夫が家に帰るタイミングで
あったかいご飯を出さないと
すごく不機嫌になります。
僕の母親はいつも出来立ての
ご飯を出してくれてたって。」
私
「……それ、成美さんは
言い返さないんですか?
じゃあ自分であっためてって。」
成美
「最初はやんわりと
言い返してましたけど
…10倍くらいで言い返されるので
もう面倒で…」
そこに
萌さん
「お二人とも、
ジェシカさんがまた新しいデザート
追加してくれましたよ!!
こっちで一緒に話しましょ!」
瑛太さんや芽衣と話していた
萌さんが私たちを呼びにきた。
◆
さて、
突然ですが、ここでお知らせです。
実は、ここ18話までの
登場人物の中に
大嘘つきがいます。
そのせいで私や芽衣は
このホームパーティーでは
なんとも言い難い
時間を過ごしたわけですが
この時まだ私たちは当然、
誰かが嘘をついているなんて
思いつくことすらないので
程なくその嘘を知り。
荒れます。
誰にも感情移入出来ないまま
始まってしまったこのシーズン14
この大嘘つきのせいで、
こんな感じの出だしになりましたが
隣の芝生、
このテーマを選んだ意味、
しっかりリアルに、
お届けしてゆきます。
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