登場人物
● 相談者:萌さん。成美の友人で新婚さん。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さんがいる。
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
● 星野さん : 成美のママ友達
成美から
矢継ぎ早に質問が来るので
私は反対に
ご主人のタイミングに合わないと
喧嘩になったり
叱られたりするのかと
聞き返した。
すると成美は私の質問に
一瞬黙ったかと思うと
また、笑顔になった。
そして
成美
「まぁ、うちの夫は少しだけ
こだわりが強いですからねー。」
そう言って、
一瞬あたりを見渡して
手に持っていたパイを
パクパク食べ始める。
………。
私
「そう、なんですか。
でも、そのご主人に合わせて
ちゃんと
やってらっしゃるんですもん
すごいですよ。」
褒めてみる。
成美
「ありがとうございまーす。」
相変わらず、
言葉のノリは軽い。
場合によっては、
シリアスな会話になりそうなのに
緊迫感も何もないのは
あまり考えすぎる必要は
ないということか。
終始、成美がこんな感じなら
これ以上突っ込まない方が
いいのだろうか。
すると
成美
「あの、パンダさんって
毎日ご主人のために
夕飯の品目って、
どのくらい作りますか?」
やっぱり成美の方が
質問してくるのだ。
私
「私はどちらかというと
子供の献立を
メインで考えちゃってて
品目。。とか、あんまり
何種類以上とか
そこまで考えてないんですけど…
メインと汁物の組み合わせとか
そのメインによって
サラダとか付け合わせを
考える程度で…
成美さんは?」
成美
「うちは、、、
おかずは最低5品。
品目は20以上って
決まりがあるので、
毎日献立考えるのも
結構大変なんですよねー。」
私
「なるほど・・
それは、ご主人が考えた
決まりなんですか?」
成美
「そうですね。夫が
(うちの母さんは、
これくらいのこと毎日
当たり前に出来てた)
って言うので、
仕方ないっていうか。」
あぁ、出た、
うちの母さんは、
とか言っちゃう男。
私
「おぉ…それはなかなかな…」
成美
「……」
私
「……」
成美
「あの、パンダさん。
…今の私の話聞いて、、
変だなって思いますか?」
私
「…変というのは、、、」
うーん。
成美も私も、なんだかお互い
探り合っているような
会話になっているな。
このままじゃあ、
上辺の会話すぎて
どうしようもないな。
その時また、
成美があたりを見渡した。
何度かその動作をするので
私もつられて
辺りを見渡す。
すると、瑛太さんと目があって
私は咄嗟に、会釈をした。
…もしかして瑛太さん
ずっと私たちのことを
見ていたのかな。
成美はその目線が気になって
話せない…なんてこと
ありえるのかな。
夜に続く、ってもう今日も夜。
そろそろ展開を、早くしてゆきます。
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