登場人物
● 相談者:萌さん。成美の友人で新婚さん。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さんがいる。
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
● 星野さん : 成美のママ友達
私は成美に近づいて、
さりげなく瑛太さんの話を
切り出してみた。
成美や萌さんのことは
良く知らないし
今日のこのホームパーティー以外で
この先会うことになるとも
想像つかないし
だから今は、芽衣のために
話しかけたようなもんだった。
成美
「うちでは仕事の話、
全然しないんですー。」
私
「男の人って、
家で仕事の話しない人
多いですよね。
でもそれだけ自宅が
安らげてる証拠ですよー。
だってさっきの
インスタでのご自宅
すっごく素敵じゃないですか!
ご自宅での食事も載ってましたけど
品目も多くて
すごいって思いました!」
そう、成美はこんな感じで
自分にお金と時間をかけてそうだが
インスタに映る食卓の様子は
彩豊かな食材が並び
なかなかのものだった。
成美
「そう、、ですかねぇ」
私
「そうですよっ!
だってうちなんかもう
毎日ひっちゃかめっちゃかで
片付けても片付けても
ものが溢れてしまって
どうやったら
子育てしながらあんな
すっきりしたお部屋に
出来るんですかねぇ。」
成美
「だって、パンダさんは
働いてるじゃないですかー。
私は片付ける時間が
ワーママより多いだけですよー。」
私
「いや、片付けも才能ですよ。
だって私今、散らかってるのを
子供のせいにしましたけど
独身時代もそんな
人に見せられるような
部屋じゃなかったですから(笑)」
わははははー
と、
笑うところよ、ここは。
しかし
成美は、全く笑ってなかった。
それよりここから
矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
成美
「ちなみに、、パンダさんって
お仕事とかしてうちに帰ったら
ご主人が帰ってくるまでに
そんなに
時間ないじゃないですか。」
私
「うーん、まぁでもうちは
結構帰ってくるのが
遅い職業なんですよー。
…っていうか定時にぴったり帰る
とかじゃないので
…時間があるとかないとか
あんまり
考えたことがなかったな( ̄▽ ̄)」
成美
「えっ、でも、定時じゃないなら
尚更焦りません?
家に帰ってくる、
どのくらい前に
食事あっためておこうとか
お風呂とか…
今から帰るよって
連絡があるんですか?」
あぁ、根掘り葉掘り。
こんな質問、
誰にもされたことがない。
私
「…今から帰るよって
連絡はありますけど、、
その時によって、
子供の寝る前の準備との
兼ね合いもあるしで
…焦ったこととかは
ないですが…」
成美
「えっ、じゃあ
掃除とか洗濯とか夕飯とか全部、
すませておくんですか?
出来てないと、
叱られたり、
喧嘩になったりしないんですか?
パンダさんって、
一体何時に帰って、
いつ寝てるんですか?」
おーーーーい。
なんだこの質問祭りは。
私
「…あの、成美さん。
ちょっと質問返しですが
成美さんのご主人は、
いつも何時に帰るんですか?」
成美
「うちも帰る時間は
全く決まってないです。
食べてくる時もあるし、
反対に、すごく早く
帰ってくる日もあるし…」
私
「じゃあ成美さんは、
いつもそのご主人の
タイミングに合わせて
食事やお風呂の準備を
整えておくんですか?
さっきの私への質問から考えると
出来てないと、
喧嘩になったり
叱られたり、、、
するんですか?」
成美は私の質問に、
一瞬黙った。
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