登場人物
● 相談者:萌さん。成美の友人で新婚さん。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さんがいる。
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
● 星野さん : 成美のママ友達
成美の夫である瑛太さんは
終始笑顔で、
ちょっとだけ早口で
仕事のことも家庭のことも
非常に饒舌に、充実した内容を
話している。
ジェシカ
「そろそろ、
デザート食べませんかー?」
ジェシカさんが大きなお皿に入った
パイを持ってきてくれたので
他の人たちもみんな
ワッと集まってきた。
それを、お酒を持って
遠巻きに見ていた芽衣。
私はすかさず、
芽衣の近くに行き、声をかけた。
私
「ねぇ芽衣。」
芽衣
「あぁ、パンダ。」
私
「あぁ、じゃないよ。
流石に情報量少なすぎて
全然意味わからないんだけど
芽衣はどこまで知ってるの?
私には意味不明だよ。
誰が何考えてるんだか。
相談したいのは萌さんらしいけど
あんな煮え切らない感じで
本当に私と話したいの?
それとも、言いたいけど
言えないのかな。」
私は、芽衣にもちょっと
苛立ちをぶつけてしまった。
芽衣
「ごめんね。萌さんが
自分で話すって言うから
任せたんだけど…
全然わからなかったね。」
私
「……うん、全然だった。
でも、私なりに
気にかかってることはある。
だから、知ってることでいいから
芽衣の方も説明して。」
芽衣
「あぁ、うん、わかった。
そもそも萌さんからはさ、
最近親友の
成美さんがおかしいって
そういう相談だったんだよね。」
私
「不倫のこと?」
芽衣
「いや。成美さんは
話す内容とか生活とか
前はあんな感じじゃなかったのに
子供が出来ると
変わっちゃうんでしょうかって。
でもさ、そういう内容だけなら
ただの愚痴だと思って
ひとまず聞いて終わりとか
そんな奴から離れたらいいじゃん
って言いたいところだけど…」
私
「だけど?」
芽衣が、
瑛太の方に目をやったので
私も一緒に、同じ方向を見る。
瑛太は、成美や周りの人たちに
ジェシカさんと一緒に
パイを取り分けている。
芽衣
「前にあの夫婦に会った時、
一瞬二人っきりになった時の
会話を聞いちゃって
それで、違和感あって…」
私
「……」
芽衣
「これから
ビシネスパートナーになって
かなり大きなプロジェクト
一緒にしていくことになるのに
この違和感のままで
いいのかなって思って
だから、萌さんがどうこうっていうか
私がパンダに、
あの夫婦のことどう思うか
客観的に、見て欲しかったんだよね。
ごめん。一番ややこしくさせたの
私かも。 」
困ったような表情で
手を合わせて謝っている芽衣の近くで
私は、声を抑えて言った。
私
「…二人きりになった時の会話に
違和感があったって
…瑛太さんが
実はすんごい
モラハラ男
なんじゃないか。
ってこと?」
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毎朝保育園に提出する、娘の報告アプリに
体温を記載する欄があるのですが
朝の忙しい時は、1秒で体温がわかる
このタイプがいつも重宝しています
熱がしっかりある時は、脇に挟むタイプも使うので
用途に応じて使い分けています。
ちなみに、個体や液体の温度を測るにも
天ぷらなど揚げ物の温度もわかりますよ