● 相談者:萌さん。成美の友人で新婚さん。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さんがいる。
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
● 星野さん : 成美のママ友達
芽衣は瑛太さんのところに行き
しばらく
何かを話していたかと思うと
笑顔でこちらにやってきた。
芽衣
「瑛太さん、パンダが色々と
今私たちがやっている仕事に
興味があるみたいで。」
瑛太さん
「あー、そうなんですか。
嬉しいですねぇ。僕たちが
今度取り組むプロジェクトは
いろんな人たちに
知ってもらいたいですからね。」
私
「ありがとうございます!」
芽衣は話のきっかけとして
瑛太さんに仕事の話を
ふってくれたようだ。
それから瑛太さんは
かなり饒舌に、
色々と教えてくれる。
なるほど、仕事が出来て
頼りになるご主人だな。
さっきは少し
物静かで控えめな印象だったけれど
ちゃんとお話しすると
ちょっと早口なのだな。
私は相槌をしながら、
たまたまその
瑛太さん越しに見えた
成美と目が合った。
(あれ。)
成美は私に、笑うでもなく
怒るでもなく、表情一つ変えず、
私からサッと目を逸らした。
今、私が見られてた?
瑛太さんのことを
見てただけ?
さっき一緒に話していた時は
ちょっと失礼なくらい
あんなにご陽気な感じだったのに
あの表情はなんだ?
不思議な気持ちになりながら
そろそろ私は、仕事の話題から
別の話題にうつりたいと考えていた。
私
「瑛太さん、すごいですね。
今のお仕事の内容伺ってるだけで
お仕事出来るなーって感じが
すぐにわかります。」
瑛太さん
「あ・・いえ。そんな…
すいません、長々と…
ちょっと張り切って
しゃべりすぎましたよね。
あ、皆さん
飲み物まだありますか?」
瑛太さんは話しながら、
テーブルにあったワインを手にとり
私たちに注いでくれる。
私
「あ、そんなお気遣いなさらず!
お仕事もできて、
気も利くなんて
瑛太さんってご自宅でも
いいパパなんでしょうね!」
芽衣
「本当に!」
萌さん
「………」
瑛太さん
「いやぁ、いつも家のことは
妻に任せてばっかりなんで
全然ですけどね。
でも、ありがたいですよ。
可愛い妻と子供に恵まれて
仕事も順調なので。」
私
「そんなふうに言って貰えて
成美さんは本当に
幸せな奥さんですねぇ。
結構家族で
お出かけしたりもされるんですか?」
瑛太さん
「あぁ、
旅行はしょっちゅう行きますね。
妻はそれを、
さっきお見せしたように
インスタにもよく
載せてると思いますけど
今度の休みの日は
家族で軽井沢に行くんです。」
芽衣
「あぁ、成美さんのインスタ
さっきのですね!
どのお写真も、
全部素敵ですよね!」
瑛太さん
「ありがとうございます。
結構あの写真は、
僕が撮ってるんですよ。
今度は親孝行も兼ねて、
実家の母も一緒なので
また妻のインスタ
見てやってください。」
ここまで話していると、
こんなに素敵な旦那がいるのに
成美という女は、
一体どういうつもりで
子供を人に預けて
相引きなんかしてるんだろう。
なんて
こうなるとこれは、
不倫女の成美の話が中心の
展開になるのだが
私はさっきの成美の目つきが
気になって仕方がない。
ああいう目つき…
どこかで見たことある
一体どこだったっけ…。
と同時に、
瑛太さんの話し方。
こうして文章に書いて
内容だけ聞くと
子煩悩で家庭的な
よき夫に見えるのだが
ずっと聴いていると
なんだかこれも特徴がある。
確かに話し上手だが、
人の話は、聞いているようで
聞いていないような。
人のことを褒めつつも
結局自分のことを
高めているような…
……
もしかして、
もしかしてなのだけど、
今回一番難ありなのは、
この、瑛太さんなのでは。
この時の私の直感は、
悲しきかな、
的中していた。
今日はもう1度更新あります。
また今夜!ってもう今も夜。
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毎日水筒を持っていくチビパンダ🐼
保育園に着いたら、朝から自分でお茶を入れて
自分で飲んでいるようです
色んなキャラクターがあって、チビパンダは
ずーっとどれにするか迷っていましたが
結局はやっぱり、プリンセスが大好きなので
アナと雪の女王を選びましたが
おまけとして付いていたガーゼマスクも、
アナ雪で、大喜びでした