登場人物
● 相談者:萌さん。成美の友人で新婚さん。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカ:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●小林成美:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。5歳の息子さんがいる。
● 小林瑛太:成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
● 星野さん : 成美のママ友達
新婚で、子供のいない自分が
ママ友同士のランチに呼ばれた理由は
今好意を寄せている
パーソナルジムのトレーナーに
会うために、5歳になる息子を
幼稚園まで迎えに行って欲しいという
そんな話だった。
萌さん
「いや、、それはちょっと…」
萌さんは
まずはやんわりと断った。
いくら友人とはいえ、
1度引き受けてしまったら
この先ずるずると
頼まれ続けてしまう気がしたのだ。
成美
「えぇー、ダメなの?
いいじゃんー。」
萌さん
「だって私、子育てしたことないし…
迎えに行って
なんかあったら不安だよ…」
成美
「大丈夫だよ。
うちから幼稚園近いし
そのままうちに来てもらって
家にさえいてくれれば
もうハルキは自分で好きなことして
遊べる年齢だからさ。」
萌さん
「いや、ごめん、、それでも
さすがにそんな大それたこと
私には自信ないから…」
成美
「えー、そっかー
ハルキは萌のこと好きだし
私は安心なのになー。
夕食だって、 Uberとかで
好きに頼んでもらっていいし。」
そういう問題じゃないって
わからないのだろうか。
星野さん
「あぁじゃあ、
いつか教えてくれれば
一旦うちで預かっとく?」
成美
「えっ、いいの?!」
星野さん
「習い事のない日だったら
別にいいよ。
でも私の時も、よろしくね!」
成美
「オッケーオッケー」
萌さん
「……」
成美
「あれ、萌。どうしたの?」
萌さん
「あっ、いや、、
あのさ、私まだ子供がいないから
全然その辺りの事情
よくわからないんだけど
幼稚園のママってそうやって
恋してる方、結構いるの??」
ひとまず笑顔で聞いてみる。
すると今度は成美ではなく
星野さんが答える。
星野さん
「私の周りのママ友は、
時々そういう人いるかなぁ。
ひとまず恋してる、
ってところで止まってる人もいるし
もう完全にどっぷり
不倫しちゃってる人もいるし
もちろんみんなじゃないけど
黙ってるだけで
言わない人もいると思うよ。」
萌さん
「…そ、そうなんだ…」
成美
「萌の会社の周りにだっていない??」
萌さん
「うーん・・今のところ
私の周りでは、、聞かないけど…」
成美
「えー、そうかなぁ。
それなら言わないだけなのかも。
だってこの世の中、
旦那の不倫とか浮気で
悩んでいる人いっぱい聞くけど
それって相手が必ずいるわけでしょ。
男の不倫ばっかり明るみに出て
女の方はあまり出てこないって
よっぽど女性の方が
バレないようにこそこそと
うまくやってるんだと思うのよね。」
萌さんはまた、モヤモヤしつつ
けれど成美の言っていることも
外れてはいないだけにと、
また、言葉に詰まっていた。
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