登場人物

● 主人公:まだ誰かわからない。

● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた

     私(パンダ)の高校時代からの友人。

● ジェシカさん:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事

        のパートナーになる予定。

●成美さん:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ

      女子。夫はジェシカさんと同じ会社。5歳の息子

      さんがいる。

●萌さん :成美さんの友人で新婚さん。

 

 

 

私と成美と萌さん。

 

 

そこに芽衣と

芽衣の

ビジネスパートナーになりそうな

ジェシカさん、

成美のご主人の瑛太さんがやってきて

 

 

私たちは6人で

しばらく談笑していた。

 

 

話題の中心は成美から

ジェシカさんに移り

結局は芽衣たちの

ビジネスの話になったが

私はその方が、楽しかった。

 

 

途中、私はグラスが開いて

テーブルに置いてある

ドリンクを取りに

一人その場を離れた。

 

 

 

すると

 

 

 

芽衣

「私もー」

 

 

 

後から芽衣がついてきたので

私は、

片手に持っていたワインを

そのまま芽衣のグラスに注ぐ。

 

 

 

 

「……ねぇ。」

 

 

 

 

芽衣

「あ、うん、ごめんね

 知らない人のところに 

 入ってもらった形になって。

 

 パンダに相談したい人

 誰かわかんなかったよね。」

 

 

 

 

まだ何も言ってないが

すぐに悟ったようだ。

 

 

 

 

「いや、そう思ってるんなら

 最初にどの人が

 私と話したいのか紹介してよっ真顔 」

 

 

 

 

芽衣

「いやだからここは

 先入観なしで

 見てもらいたかったから…」

 

 

 

 

「先入観なしでって…

 

 

 でも、成美じゃないでしょ?」

 

 

 

 

 

芽衣

「うん、違う。」

 

 

 

 

 

「あー、なんかホッとしたような…

 それは良かったような。

 

 

 

 …でも

 

 ってことは、瑛太さんか?

 

 成美についての悩み。」

 

 

 

 

芽衣

「あ、それもちょっと違う。」

 

 

 

 

「へ?違うの???」

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

「芽衣さーん、

 パンダさーん。」

 

 

 

 

 

空のグラスを持って

駆け寄ってきたのは

 

 

萌さんだった。

 

 

 

 

 

「あぁ、萌さんも

 ワイン飲みます?」

 

 

 

萌さん

「はい、お願いします」

 

 

 

芽衣

「萌さん、結構飲めるんですね。」

 

 

 

「あれ、、二人とも

 

 前から知り合い???」

 

 

 

 

芽衣

「うん、前にもこういう感じで

 成美さんと一緒に

 萌さんも参加していて!」

 

 

 

 

……ってことは…

 

 

 

私はチラッと芽衣を見る。

 

 

 

すると芽衣が、コクンと頷く。

 

 

 

そして

 

 

 

萌さん

「パンダさん!!

 

 

 お会いするの

 楽しみにしてました!!」

 

 

 

 

 

……真顔

 

 

 

 

 

 

相談したい相手って

 

萌さんだったのかー笑い泣き

 

 

 

成美の印象が強すぎて

全然想定外だったー。

 

 

 

 

 

「…えっと、ということは

 つまり……」

 

 

 

萌さん

「はい!私が芽衣さんに

 パンダさんに会わせて欲しいって

 お願いしたんです!

 

 

 パンダさんなら

 どう思うかなって、、

 

 誰かに相談したくて・・・」

 

 

 

 

 

「そうでしたか…

 

 でも、なんで萌さんが…

 

 

 萌さんって確かまだ

 新婚さんですよね。

 

 

 私のブログって、

 基本的に不倫の問題とか

 嫁姑とか、そういうことを

 書いてるんですけど…

 

 

 萌さん自身にすでに

 そういう問題が???」

 

 

 

 

萌さん

「あ、いえ、簡単に説明するには

 ちょっとややこしいというか

 複雑な内容なので

 私の語彙力ではお伝えするには

 ちょっと時間がかかるんですが

 

 まぁ、そもそもは 

 

成美のことです。」

 

 

 

 

 

あ、なんか

 

 

 

相手については

 

 

想像通りだったのか。

 

 

 

 

 

って、さほど遠くない場所に

成美がいるので

 

ここであまり込み入った話も

リスキーな気がする。

 

 

 

 

「…ひとまずざっくりでいいので

 伺いたいのですが

 

 一体彼女が

 

 どうしたのかしら…」

 

 

 

 

萌さん

「まず、パンダさんの

 ブログのテーマの一つでもある

 

 不倫ですが

 

 例に漏れず、多分成美は

 

  不倫しています。

 

 

 可愛い子供のために

 母親として、友人として

 

 やめてもらいたいんです。

 

 それ以外にもまだあるんですけど

 長くなるので、

 

 触りだけ話すと…

 そういう感じでしょうか…」

 

 

 

 

「なるほど……」

 

 

 

 

萌さん

「はい、とにかく

 ・・色々思うことがあって

 

 

 これを……ご主人の瑛太さんに

 相談したいんですけど…

 

 連絡先知らないし、

 だからって、わかったとして

 

 成美の友達の立場で、

 瑛太さんに二人きりで

 こんな話を打ち明けるのは

 連絡することすら、

 何か誤解されたら怖いしで

 

 …どうしたらいいのか…」

 

 

 

「あぁ…だから

 瑛太さんとビジネスパートナーである

 芽衣に、相談したんですね。」

 

 

 

芽衣

「そう。それで私が

 

(一旦、この人のブログ読んでみて。

 解決策とかヒントの糸口が

 あるかもしれないよ)

 

 って言ったの。

 

 

 そしたら、

 

 (一気に読みました!

  この人と、直接話してみたい!)

 

 って、そういう流れ。」

 

 

 

 

 

私は、どういう顔をしたらいいのか

全然わからなかったので

 

口を窄ませながら

複雑な表情で笑った。

 

 

 

 

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