登場人物
● 主人公:まだ誰かわからない。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカさん:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●成美さん:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。夫はジェシカさんと同じ会社。5歳の息子
さんがいる。
●萌さん :成美さんの友人で新婚さん。
ママInstagramrという
私には聞き慣れないワードを
成美本人から直接聞き
そのキラキラライフの写真を
自ら開いて私に見せてくれていたが
そんな私たちのところへ
芽衣
「皆さんで、お話
盛り上がってるみたいだねー」
芽衣が、2人ほど連れて
近づいてきた。
周りから見たら
盛り上がっていたんだろうか。
わたくしだいぶ、よそ行きのお顔で
頑張っていたんだが。
ジェシカさん
「パンダさん、先ほどはあちらで
芽衣さんと仕事の話ばかりしていて
スミマセンデシタ。」
私
「いえ!色んな業界のお話
伺うのは好きですし
何よりジェシカさんの
お話が面白くて、私は
聞いていて楽しかったですよ!」
男性
「ジェシカの話題の豊富さは
我々も見習いたいところですよ。」
そう言って
スッと話題に入ってきた男性は、
成美の夫、小林瑛太だった。
瑛太さんの方は素朴なお顔立ちに、
個性的なメガネをかけて
洋服は非常にシンプルだった。
萌
「私もさっきの自己紹介の時から
ジェシカさんのお話もっと聞きたいって
思ってました!」
ジェシカ
「ありがとう!!」
芽衣
「そうそう私たち、
あっちでついつい仕事の話ばっかり
しちゃってましたけど
よく考えたら今日は
仕事じゃないですしね。
それでもっと皆さんと
お近づきになりたいよねって
そういう話になって
それでこっちに来てみたんですけど
この3人、華やかな雰囲気で
もう気が合ってる〜」
…芽衣よ、
気が合ってる〜って
私がこの手の女子と(主に成美)
気が合ってたの
見たことあるか?_:(´ཀ`」 ∠):
それともこれは芽衣の
何かのメッセージなのか?
成美
「そうなんですよー。
今はパンダさんに
私のインスタ見てもらってて。」
芽衣
「インスタ、ですか?」
私
「あ、そうそう。成美さんって
ママInstagramrなんですって。」
芽衣
「ママInstagramr??」
デジャブかと思うくらい
芽衣が私と同じ顔で
キョトンとしている。
それからまた成美が
さっきと同じように
キラキラ写真を
芽衣やジェシカさんに見せてゆく。
ジェシカ
「わおー!wonderful!
瑛太のお宅って、こんなに
素敵だったのね!
お子さんも、可愛い!!
普段お子さんの話はするけど
それ以外のことは
あんまり話さないから、
なんかシンセンね!」
瑛太
「あぁ、ありがとうございます。
…いや、なんかちょっと
こういう感じで見てもらうのは
恥ずかしいな。」
瑛太さんがポリポリと
頭をかいていて
萌さんは横で、私たちのやりとりを
ニコニコと見ている。
芽衣
「それにしても成美さん
どのお写真を見ても
お部屋も成美さん自身も
すっごく綺麗ですね。」
私
「いや、それ本当に。
自分のことだけじゃなくて
色々とお手入れされていて
ただただ尊敬です。」
よく見たら成美は
この日も髪の毛をくるっと巻いて
それを束ねているのだが
対象に私は
伸びた髪を1つにまとめて
上の方でしばって
ヘアゴムだけはよそ行きにしたが
ただそれだけだ。
成美
「ちょっと褒められすぎて
照れくさいですよー。
皆さんはインスタとか
やってないんですか?」
芽衣
「私はやってないですねー。」
ジェシカ
「私はアメリカの料理とか
仕事のこととか、
ちょっとだけ載せてるカナ?」
萌さん
「あっ。見せてくださーい!」
そこからこの場は
人数が増えたおかげで
皆が交互に質問を交わしたりして
和やかな時間が流れた。
さて、
登場人物について
前置きはこのくらいにして
芽衣は今日のホームパーティーで
私のブログを読んで
私に相談したい人がいると言った。
けれど今のところ、
私にそんなそぶりを見せる人は
1人もいない。
だけど
その答えは、次のお話で。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Pick Item