登場人物
● 主人公:まだ誰かわからない。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカさん:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●成美さん:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。夫はジェシカさんと同じ会社。5歳の息子
さんがいる。
●萌さん :成美さんの友人で新婚さん。
初対面の成美から
謎に突っ掛かるような質問を受けて
不思議な気持ちになる私。
この手の価値観は
あまりにも人それぞれなので
言われている内容そのものには
別に腹も立たないが
笑顔でマウントを取ろうとしている
そのわけわからん態度には
眉毛ピクピクしてくる。
成美
「今を楽しまなきゃ
可哀想っていうか
もったいない気がするんですよ」
萌さん
「でもそれを言うなら私には
パンダさんが
仕事と育児の両方を選択してるのも
今を楽しんでる感じに
十分見えるんだけど。」
なんだかさっきから萌さん、
色々とフォロー、ありがとう。
私
「そうですね。
私は充実してますよ
でも、成美さんも毎日お子さんと
充実された生活を
過ごしてらっしゃるんですね。
いいですねぇ。」
萌さん
「まぁ成美が日々
充実してることに
変わりはなさそうだよね(笑)」
私
「そういえば先ほど萌さんが
成美さんのこと
仕事してるといえば
してるじゃんって
おっしゃってましたけど
どんなことされてるんですか?」
私から話題を逸らして欲しいので
成美の方に話を振ると
その質問を
待ってましたと言わんばかりの
笑みを浮かべた。
成美
「あぁ、私実は
ママInstagramrなんです!」
私
「へぇ、、すごーい。」
って。
ママInstagramrとは?
自分でブログ書いたりしておきながら
当時は今よりももっと
SNSには疎くて、
見ることもほとんどなかった私。
お恥ずかしながら
全然ピンとこなくて
今度は私の方が
ボキャブラリー弱弱女に。
私
「えっと、、
ママInstagramrってことは
ママにお役立ちなことを
掲載したり、、ってことですか?」
成美
「まぁー。そんな感じですかね。
私これでも
結構フォロワーさんもいるので
時々案件とかいただいてて
旅行先のこととか、
息子と一緒の写真とか掲載してて。
それがなんかいつの間にか
仕事っぽくなってるんです。」
私
「へー」
成美
「旦那もアクティブな人なんで
それにスケジュール合わせたり
案件受けたりで
だから結構毎日忙しくって
決まった時間の仕事とか
出来ないかなーって感じです。」
私
「へぇー、そうなんですか!
……。
…………。ニコっ。」
成美
「あ、私のインスタ
ご覧になります?」
私
「あ、はいっ。」
なんだかどうしても
成美に興味が湧かないのだが
見せてとか、言ってないが
見ます?と言われて
「断る( ̄▽ ̄)」
とか言えるような仲でもない。
なので流れで、言われるがまま
そのインスタを覗き込んでみる。
すると
おぉ。
旅行・家族・食事・ファッション・
自宅・子供
まぁどれもとても素敵な写真で
キラキラした内容になっている。
私
「どれも、お写真もすっごく綺麗で
お洒落ですね!
お子さんもまだ小さいのに
こんなに片付いてる
ご自宅の写真を載せられるのも
尊敬です。
うちなんかそこら中に
子供のおもちゃとか文房具が
散らばっちゃうのに。」
心からそう思ったので
そう伝えてみた。
成美の自宅の写真は
食卓からリビングから玄関から
モデルルームかと思うくらい
お洒落な空間だった。
まぁこういう暮らしぶりなら
子育てしながら
仕事をしている私が
あくせく働いているように見えても
無理もないかもしれない。
萌さん
「いや、私独身時代でも
それでもこんなには
片付けられないです(笑)」
成美
「あぁ、このお部屋は、
旦那の知り合いの
インテリアコーディネーターさんに
お願いしたんですよー。
私じゃあこの空間にするのは
流石に無理でー。」
・・・・・
なんか、だんだん慣れてきたな。
成美という女は
マウント取るつもりがある無し関係なく
もうナチュラルに
こういう女子なのかもしれない。
そんな私たちのところへ
芽衣が、2人ほど連れて
近づいてきた。
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