登場人物
● 主人公:まだ誰かわからない。
● 芽衣 :今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた私
(パンダ)の高校時代からの友人。
● ジェシカさん:ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパート
ナーになる予定。
●成美さん:ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ女子。
夫はジェシカさんと同じ会社。5歳の息子さんがいる。
●萌さん :成美さんの友人で新婚さん。
流されるままにやってきた
芽衣の仕事関係者の方が主催する
ホームパーティー。
その主催者のジェシカさんは
パーティー慣れしている感じというか
それは海外では日常なのか
ドギマギおばさんの私にも
フランクに話しかけてくれたり
お料理を取り分けてくれて
次第に私も、参加者の方達と
会話が広がっていった。
それからある程度
自己紹介をしたりしながら
お料理を食べ終わると
それぞれがソファー席だったり
ダイニングテーブルの
周りに分かれたりして
3つくらいのグループに
分かれ始めた。
私は最初、芽衣の隣で
ジェシカさんと芽衣の話を
聞いていた。
2人はずっと、
仕事の話をしていたのだが
ジェシカさんがとても魅力的な方で
知らない話題でも
ちっともつまらなくはなかった。
その時。
「あのー、もし良かったら
ちょっとあっちで
お話しませんか?」
シャンパングラスを持って
私に声をかけたのは
今日の参加者の中で一番の
キラキラ女子に見えた
成美さんと、
そのご友人の萌さんだった。
私
「あっ、えっと。」
芽衣
「あ、いいよいいよ!
ずっと仕事の話ばっかりで
全然パンダ喋ってなかったよね。
いろんな人と話してきて^^」
私
「うん、じゃあちょっと
行ってくる。」
それから私は
成美さんと萌さんとの3人で
向かい合わせのソファーに座った。
最初の自己紹介で聞いていたが
成美さんは今日ご主人と参加されていて
そのご主人は
シェシカさんと同じ会社で
働いている。
成美さんとご主人の間には
5歳になる息子さんがいるそうで
萌さんの方は、新婚さんだそうだ。
成美さん
「さっきは自己紹介くらいでしか
お話し出来ませんでしたけど、
みんな
ジェシカさんの会社の
関係者の方が多いので
なんかちょっと気後れしちゃって。
だから元々
旦那と2人だけだったら、
絶対に会話に入れないなって思って
萌を連れてきちゃったんですけどね!」
私
「そうだったんですか^^」
萌さん
「始めまして!」
私
「はい、始めまして
こんにちは( ´ ▽ ` )」
まだ2人に年齢は聞いてないが
30代前半くらいだろうか。
2人とも終始ニコニコしていて
可愛らしい印象だ。
この2人のどちらかが
私のブログを読んでいるのかな。
それとも全然関係なくて
あっちで話している人の中に
いるのかな。
そういえば芽衣、
全然ヒントもくれなかったな。
ふと、そんなことを考えていた。
成美さん
「パンダさんも、
ジェシカさんのお仕事関係では
ないんですよね。」
私
「はい、そうです。
今日は、芽衣の付き添いです。
成美さんはご主人とは
こういうパーティ
よく参加されるんですか?」
成美さん
「うーん、子供もいるので
しょっちゅうではないですけど
やっぱり主人が、海外の方と
お付き合いが多いみたいなんで
たまに。
それよりパンダさん、
さっきの自己紹介で
お嬢さんがいらっしゃるって
おっしゃってましたけど
まだ、3歳?とかでしたよね。」
私
「あ、はい!
成美さんの息子さんと
年齢が近いですね。」
成美さん
「そうなんですよ。
うちは、5歳でー!
5歳の男の子なんてもう、
怪獣ですよ、怪獣!!
いつになったら落ち着くのか・・」
私
「ふふふ」
成美さん
「でもパンダさん、
パンダさんって
お仕事もされてるんですよね。
いつから復帰されてたんですか?」
私
「あ、仕事ですか?
うーん、産後結構早めに
復帰しましたかねぇ。
徐々にですけど。」
その時、
成美さん
「えーーー、
凄ぉーーい。
やばぁ〜い。」
ん。
ん?
私の言葉に食い気味で、
声を上げた成美さん。
成美さん
「お子さんまだ小さいのに
お仕事されてるって、
結構辛くないですかー?
ヤバくないですかー?」
…??
ヤバイも辛いも
ボキャブラリーが少なすぎて、
どういうニュアンスで伝えたいのか
言いたいことが全然わからず
私の頭の中には
ハテナがいっぱい浮かんでいた。
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